期待と不安が入れ混じる複雑な開催。
まだまだ先の話だが、シーズンが終わるとウインターリーグが始まる。ドミニカかプエルトリコをはじめとした中南米が代表格とされているものの、アジアでも昨年、台湾で久々に復活した。
基本、入団1年から3年以内の選手達でチームが編成され約1ヶ月の間、実践経験を積むことになる。
昨年、トリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)も参加したことがある。そして今年は岩貞祐太(阪神)が飛躍しようとしているのだ。
復活した台湾でのアジアウインターリーグ。早くも今年の参加チームについてのニュースが出た。
写真:昨年のNPB選抜 vs 欧州選抜の試合告知
元々、今冬はチーム数増える予定になっている。
今回は韓国は選手を出さない話があるためNPB,CPBL,台湾アマチュア,欧州に加え、日本がもう1チームと中国が参加するという。
台湾は政治が絡む影響で代表を「チャイニーズタイペイ」と名乗らなければならない。だが、昨年から「台湾は台湾だ」という運動が行われており少しずつだが態勢が変わろうとしている。
今回の場合、台湾の2チームはそれぞれ「CPBL」と「中華培訓」として出場するため問題はなさそうだ。
以前から中国とは交流戦を通じて試合をしている。この話が実現すれば久々に表舞台に姿を現すことになる。
中国は韓国の力を借りて本格的に競技強化に取り組むのだから楽しみだ。
よい話題が挙がってきたが、その一方で開催を心配する人がいる。台湾プロ野球会長の呉志揚氏だ。
写真:台湾プロ野球会長の呉志揚氏(中央)
昨年3月に行われた侍ジャパンと欧州選抜の試合を観戦して「ぜひ、欧州チームを台湾に呼びたい」と意気揚々に宣言して実現させた強者だ。しかしなぜか今回は弱気だ。その内容を次のように話している。
「リーグ自体はよいことだが、若手主体の試合とはいえ、2軍の試合だ。スポンサーも集まってくれるかどうかわからない。不安なことも多い」
自身も観に行ったが、確かに観客は少なかった。たとえ、地元のCPBLの試合ですらも埋まっていたのはバックネットだけで内野席がガラガラだった。
昨年はアマチュアチームの躍進があったため、むしろプロよりも注目されていた。
開催まで約半年。本番までに会長の不安も解消されて無事にできるのだろうか。今後も動きがありそうだ。また続報があればお届けする。
出典元:
http://mnews.tvbs.com.tw/sports/detail.html?s=news-653060