【野球伝道師の旅】統一ライオンズが西口文也のために送別会を企画

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いよいよ任務完了間近。

昨年限りで現役を引退し、指導者修行の旅に出ている西口文也(元西武)は今、台湾にいる。
盟友というべき、郭泰源が監督を務める統一ライオンズの臨時コーチとして選手に教える日々を送っているのだ。

当初は3月から約1ヶ月間の予定だったが、投手陣の崩壊が目立つことから滞在期間が延長された。そして、5月23日に帰国することになっている。

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写真:西口文也

ちょうど1ヶ月前に「西口の台湾滞在延長」の記事が出た。当時のチーム防御率は全球団で唯一の7点台と悲惨な状況であったために球団から残るように直訴されたという。
それから時が経ち、現在に至る。今では防御率6.10と改善された。

投手成績はよくなったものの、チーム順位は3位と下位に停滞している。まだ5月のため、焦るのはまだ早いが球団は最近、お祭り騒ぎをしているかのように活気づいている。

去る3月の地震で被害を受けた台南球場が修復され待ちに待ったホーム開幕シリーズが行われている。
試合はもちろんのこと、昨年限りで引退した高建三(台湾の最多ホールド記録保持者)の引退セレモニーなど毎日がイベントだらけだという。

驚いたことにこの数日で帰国する西口に対しても球団側は用意している。約2ヶ月間、チームを支えた功労者として5月20日にファンによる送別会の開催を発表した。
その全貌は不明だが、記念写真を撮ったりトークイベントをするようだ。

海外出身のコーチに対してここまでするのは日本では考えられないことだ。
こちらでは臨時コーチとはいっても同じ日本人で名だたる面々ばかりのために送別会をしようという雰囲気にはならない。

過去には巨人やソフトバンクがコーチ研修という形で韓国の元選手を受け入れていたことがあるが、彼らを労った話は聞いたことがない。

今回の場合、監督が郭泰源ということもあるだろうがこれも1つの交流の形なのだろう。
まだ正式発表はされていないが、7月に西武と統一は共同イベントを開催するという。ある意味、送別会も準備の一環なのではないか。

西口のおかげで両球団は交流する機会を得た。既に千葉ロッテとLamigoモンキーズが試合をしているが、西武もその勢いに乗って統一と対戦してほしい。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/699668

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