【本領発揮】阪神の来季の助っ人候補であるエリック・テイムズ。5月だけで8本塁打と好調

NO IMAGE

ついに怪物が本気になる。

毎年のシーズンオフには各球団、新戦力の補強をする。特に阪神タイガースは選手調査が大好きであり、よく話題を提供してくれる。実際に名前は挙がる選手が多いのだが、獲得しない場合が多い。当ブログとしても韓国や台湾球界を経由して来日する助っ人がいるとネタになるため嬉しい限りだ。

阪神は韓国から少なくとも3人の選手を来季の補強候補にしている。昨年のプレミア12でも対戦したキム・グァンヒョン(SK)をはじめ、球界No.1左腕との呼び声が高いヤン・ヒョンジョン(KIA)、そしてエリック・テイムズ(NC)だ。
ここではテイムズについて書いてみる。

image

写真:阪神が狙うエリック・テイムズ

彼はは今年で韓国球界3年目を迎える。よく一塁手や指名打者として出場しているものの、本職は外野手のためチームとしては起用法に悩まなくても済む。なんといっても自慢は打撃力だ。初年度からいきなり37本塁打を放ったと思えば昨年は一気にその本数を「47」に引き上げたのだ。これだけ打ってもタイトルを獲ることはできなかった(トップはパク・ビョンホの53本)が、シーズンMVPを獲得した。

サイクル安打も2回達成した強者ではあるがただ打つだけならほかにもよい選手がいるはずだ。しかし、彼の長所はそれだけではない。助っ人には珍しいタイプともいえるだろう、盗塁ができるのだ。打力と合わせてとにかく隙あれば走るスタイルで球界初となる40本塁打40盗塁も記録した。最終的に昨年の成績は打率.381 本塁打47 打点140 盗塁40だった。この数字を見て日本の球団が獲得に動かないのはあり得ない。そこで阪神が真っ先に手を挙げたのだ。
所属球団のNCダイノスはテイムズを横取りされないようにシーズン終了後すぐに契約を更新した。それでも来季の補強のために今年1年は彼の動向を見守るという。

さて、ここまでのテイムズの活躍ぶりはどうだろうか。打率.373 本塁打13 打点39 盗塁3(5月21日終了時点)だ。盗塁はあまりしていないが、打撃三部門ともトップ3に入っている。昨日21日の試合でも4打数3安打3打点2本塁打と活躍した。
開幕した4月の成績は打率.329 本塁打5 打点17と月間MVPになってもおかしくないが、その月には打率4割を記録したオ・ジェイル(ロッテジャイアンツ)や9本塁打のルイス・ヒメネス(LG)がいたために印象が薄くなってしまった。

今年はライバルだったパク・ビョンホやナマイコ・ナバーロ(現千葉ロッテ)がいないため、本塁打王のタイトルは決まったものと思っていたが決してそうではなかった。先月まではあくまで様子見といったところだろうか。
ついに今月に入ってから彼のバットが火を吹いた。昨日の2本塁打はもちろんのこと既に累計で8本と4月を上回り、1位を走るキム・ジェファン(トゥサン)に1本差と迫った。

今年は打撃に比重を置いているようで昨年の今頃はすでに8個記録していた盗塁も減っている。この先、走る機会も増えると1番・テイムズという恐ろしい打線も組むことができるだろう。阪神関係者は視察をしに現地へ足を運んでいるのだろうか。

ひとまず、彼の調子はよさそうとのことで安心だ。このままケガもなく順調にシーズンを終えればタイトル獲得は確実なものになる。日が経てば阪神以外の球団も獲得競争に参戦するかもしれない。テイムズが日本に来るか否かは各球団にいる助っ人の結果次第だ。

出典元:
http://mosen.mt.co.kr/article/G1110419847#imadnews

アジア野球カテゴリの最新記事