アメリカに追いつけ、追いつけ。
ほぼ毎日のようなに新たな取り組みや議論をしている韓国プロ野球。昨日はドーピング対策についてだったが、本日は故障者リストだ。
その手本はメジャーリーグであり、本場のシステムに追いつこうと必死だ。
写真:KTウィズの本拠地球場
ここでメジャーの故障者リストについておさらいしておきたい。
15日と60日の2種類があり、どちらに入ったとしてもメジャーの試合には出られないが登録上は変わらない。
リスト入りしている選手はリハビリを目的にマイナーの試合に出ることができる。だが、それには期限があり投手が30日間、野手が20日間と決まっている。
韓国の話に戻すと現行では日本と同様に明確なものはなく、負傷した場合は2軍に降格させてリハビリに専念させている。
登録抹消をすると再度登録できるのは10日後になる。
もし、主力が負傷した場合の1軍登録メンバーは淋しい状態になる。もちろん下から昇格させればよいのだが、上がってすぐに活躍できるとは限らない。
また投手は翌日先発予定やあがりを理由として1軍登録されるために現地では野手に限定して適用しようという話し合いがされている。
候補とされている故障者リストの日数はそれぞれ5日と7日だ。この意見には賛否両論のようだ。名前は出ていないが、各球団の監督は次のように言っている。
首都圏球団A
「選手保護のためにも必ず必要だ。負傷しても登録上がそのままなら2軍から若手を昇格させてチーム力の向上につながる」
地方球団B
「投手は登板日を理由に1軍に入られるが野手に導入することには賛成だ。たとえ軽い負傷でも2軍に落とすべきか曖昧な時がある。結果的に切羽詰まった選手起用をしなければならなくなってしまう」
首都圏球団C
「野手だけに適用するとはいっても必ずこの制度を悪用するところが出てくる。韓国野球委員会(KBO)が負傷を確認しなければならないし、もう少し時間を置くべきなのではないか」
悪用という意味では日本が育成選手という制度を活用させ年単位のリハビリに専念させている。
制度を明確に決めなければ球団同士による水掛け合戦になりかねない。
韓国現地では賛成派が多いようだが結局、得するのは現場の人間だけなのではないか。
出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003324860