【注目の的】韓国球界初の帰化選手が第4回WBC出場のチャンス

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壮大な出来事の裏で注目される可能性。

来年3月に第4回WBCが開催される。テレビで使っている言葉を引用するなら「世界一奪還」に向けて侍ジャパンは動いている。
世界ランキングは1位でも決して気が抜けない試合が待っていることだろう。

一方でお隣の韓国。前回大会では1次ラウンドで姿を消した。当時は世間から非難の嵐だったようだが、プレミア12での優勝などで今、勢いにのっている。

そんな中、ある選手の大会出場の可能性に注目が集まっている。KTウィズに所属するジュ・クォンのことだ。

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写真:ジュ・クォン
(出典:中央日報 http://m.sports.naver.com/general/news/read.nhn?oid=025&aid=0002620273)

ジュ・クォンは21歳の右投げ投手。ノーワインドアップから140キロ前半の直球とスライダーとカーブを投げる。主に先発としてローテーションの一角を担っている。

昨年プロ入りしたが、右肩痛の影響で15試合 0勝2敗 防御率8.51に終わっている。今季も先発投手として1軍におり、去る27日のネクセンヒーローズ戦では相手を4安打のみに抑え、見事にプロ初勝利を完封で飾った。

やっと1勝したばかりの投手がなぜ、WBCで注目されているのか。彼には特別な事情がある。
ジュ・クォンは韓国プロ野球史上初の帰化選手なのだ。元々は中国人だそうだ。

大会ルールでは選手は親の国籍でも出場が可能だ。日本においても山崎康晃(横浜DeNA・母親がフィリピン人)や佐野泰雄(西武・日本とタイの二重国籍)、小川龍也(中日・母親がフィリピン人)も同様だ。

ジュ・クォンは小学3年生だった05年の時に韓国に移住した。その後は07年に帰化している。
中国ではサッカーをしていたが、韓国では野球に打ち込み、中学や高校でエースになった。
本人はまだ代表入りするか否かは決断はしてはおらず、オフに改めて考えるという。

既に本戦出場が決まっている中国では彼が初勝利を挙げた同日にリーグ戦が開幕した。
今年から韓国と中国は業務提携を結んだことにより、コーチ招待や審判講習など交流が始まる。
その手始めとして韓国野球委員会(KBO)総裁のク・ボンヌン氏が開幕戦で始球式を務めた。

今後、両国で盛んになる野球交流。ジュ・クォンの代表入りは大きなカギを握っているのかもしれない。

出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=469&aid=0000145420

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