【残念】元横浜DeNAの冨田康祐。中信兄弟の入団テスト不合格

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次の新たな道へ。

本日から6月に突入。昨日から始まった交流戦はセ・パそれぞれ3勝ずつと互角のスタートとなった。年々、試合数が減ってきているとはいえ、ペナントレースの今後を左右する大事な期間となる。パ・リーグの独走状態ではつまらないため、今年こそセ・リーグの底力を見せてほしい。

海の向こうの台湾ではNPB出身選手が次の所属先を求めて奮闘している。戦力外になった後、メジャー挑戦を目指したが叶わず、世界を放浪している日本人選手。その人物とは冨田康祐(元横浜DeNA)だ。

 

映像:13年4月5日に行われたセガサミー戦に登板した冨田康祐
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=UMVFs2zwkMg)

冨田はレンジャーズを戦力外になった後、メキシカンリーグにいた。6試合に登板して1勝2敗 防御率3.86 奪三振44と結果を残したことで中信兄弟の入団テストを受験していた。5月13日にメディカルチェックを通過し、翌日の14日から2週間、アピールをしていたが残念ながら不合格になった。

テストの内容は明らかにされていない。わかっていることは2軍戦に1試合登板したことだ。去る27日に行われた統一ライオンズ戦では2番手として4回途中からマウンドに上がった。結果は4イニングを投げて被安打2 四死球3 奪三振6 無失点と堂々たる成績を残した。
それでも球団は獲得しなかったのだから厳しい世界である。以前までは日本で戦力外になってもほぼ台湾球界に移籍できたときもあったが、今ではそうはいかないのだ。

17日時点での記事によると球団がチェックしていたのは球種と変化球のキレのようだ。直球やツーシーム、スライダーやフォークなど球種は多彩のようだが、制球が悪かったのだろうか。本来ならば試合を迎える前にテストの結果を伝える予定だった。だが、この時点で期間を延長すると発表があったため、27日の試合に登板することになったようだ。

 そして迎えた2軍戦の結果は上記の通り。投球を観た楊培宏氏は次のように語っている。

「成績はよかったが、2軍の試合で投げただけだ。代表と話をして合格が決まった訳ではない。まだテストの段階のため、今月(5月)の終わりには正式発表できるだろう」

こうして日が経った昨日31日に不合格が発表されたのだ。冨田は約1週間、球団の施設で自主トレをしてから台湾を離れるという。ちなみに今後はまだ決まっていない。 
元々、代理人の紹介でテストを受けることになった経緯がある。まだ引退しないだろうと思っているため、まずは売り込みが先決だろう。入団できるかどうかは別として視野を広げれば可能性は数多くある。日本やアメリカに戻るのもあり、欧州リーグに行くのもあり、はたまたまったく別なところに行くのもありだ。

NPBで一定の成績を残した選手はメジャーリーグに行くという道が確立(もちろん、本人の意志次第)されている中、こうして冨田のようにさまざまな国でプレーできる機会はある意味、戦力外になった者しか経験できないことだろう。

過去、高津臣吾(現ヤクルトコーチ)や小林亮寛(元千葉ロッテ)らも独立リーグも含めて世界中でプレーした経歴をもつ。冨田も納得いくまでとことんプレーしてほしい。次はどこの国に行くのだろうか。当ブログでは野球伝道師・放浪者も応援する。

出典元:
http://sports.ltn.com.tw/news/breakingnews/1714414

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