韓国に委ねる野球発展。
最近、海外市場拡大に積極的な韓国球界。北米やアジア地域に向けての試合映像の発信やキューバ人選手を国内に呼ぶ計画を立てるなど動きが活発だ。
その中でも去る3月に中国と業務提携を結んだことが1番大きな出来事だろう。なぜ、今年になってこのような形になったのだろうか。
写真:KTウィズの本拠地
既に両国間の交流は昨年10月頃から始まっていた。
中国の国際青年交流センターの首脳陣、30人ほどがNCダイノス対トゥサンベアーズのプレーオフを観戦した。この団体は政府のスポーツ観光国際部門の中にある組織だ。
政府関係者の興味を引いた後、韓国プロ野球委員会(KBO)はファンに向けて野球をアピールした。
10月下旬から11月初旬に行われた北京国際文化創意産業博覧会にブースを出展してKBOの歴史はもちろん、野球そのものについても紹介した。これに現地の人は熱狂したという。
韓流スターやドラマの影響もありブースを訪れた人も数多くいたようだ。
博覧会での成功を経て今年3月の業務提携締結。振り返ってみると着実に事が進んできた印象。ちょうどよいタイミングで中国では国をあげてスポーツに力を入れようと2025年までに5兆元を投資すると発表した。野球に対しては全体の5%の金額を提供する。KBOはこの隙に市場に入り込もうと考えた訳だ。
市場だけで考えるなら日本のほうがよいと思うがなぜ韓国なのか。それは歴史的な背景もあるが1番は地理的問題だろう。以前は日本も中国野球を支援しようとしていたが、上手くいかなかった。それに対して韓国ならば交流条件もよく、身近な存在であることが理由のようだ。
25年までに中国はプロ球団数を20に増やし、コーチを6000人、野球の専門家を1万人養成する計画をしている。
これに韓国が加われば達成しそうな勢いだ。
今回の中国市場進出は韓国球界の今後を左右する一大プロジェクトとなる。なぜか日本は置いていかれているような感じがしてならない。
出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=032&aid=0002704252