【衝撃】義大ライノスが身売りを発表。新たな企業を募集

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シーズン中の衝撃。

これまでの台湾取材中に撮影した写真を元にレポートしていたが、昨日16日に球界を揺るがす出来事が起こった。

なんとシーズン途中に義大ライノスの身売りが発表されたのだ。同時に親会社の義聯グループが「ごめんなさい」を3回続ける題名で本件とファンへ謝罪する文書が公開された。

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義大ライノスは12年オフに興農ブルズ(高津臣吾や正田樹が所属)を買収して誕生した球団だ。
メジャー通算555本塁打の実績をもつマニー・ラミレスの獲得や首脳陣をほぼ海外出身者で固めるなどの話題もあり、誕生からわずか1年で前期優勝を果たした。急激な成長を遂げるも最近は不振が続いていた。

特にここ数日はひどく11戦10敗と全く勝つことができない。自身も今回の現地取材で義大の試合を2回見たが、すべて負けていた。
9日の統一戦では代打逆転サヨナラ3ランを浴び、翌日10日の中信兄弟戦では一時期、同点に追いつくも勝ち越され、目の前で前期優勝を決められてしまった。

以前から経営状況が悪く、ファンからの人気もなかったという。チームには昨年の本塁打王、高國輝がいるが当ブログでもなかなか話題にできない球団だった。

前後期制(各60試合ずつ)で行われ、もうすぐ上半期も終わりに近づいていた中での突然の発表。試合数にして55試合目だ。
今回は身売りであり、解散ではない。親会社ももう経営意欲をなくしており、今後も球団をもつ気持ちはないという。

これを受けたリーグの呉志揚会長は次のように話している。

「義大の件は聞いている。まずは理事会を開いてこのことについて話し合う予定だ。参入を希望する企業を募集するしかない」

以前から第5の球団の誕生を望まれてきた球界だが、ここに来て大きな壁にぶち当たった。
記者である友人の話によると台湾の大企業が球団を持ってもメリットはないという。なぜなら彼らは国内市場ではなく、海外に目を向けているためだ。
そうなると中小企業が手を挙げるしかなくなってしまう。

後期シーズン開始までに親会社を決めなければならない。もし、間に合わない場合は会社名を外して「ライノス」として戦うのだろうか。
韓国ではウリヒーローズ(現ネクセン)の親会社がシーズン途中で球団を手放したため、名前を「ヒーローズ」としていた時期もあった。

現時点ではまだ買収する企業は決まっていない。日本も参戦可能だが難しいだろう。今後、選手はもちろんのことファンはどうなってしまうのだろうか。

選手会は長年、安定して球団経営をしてくれる企業を待っているがすぐには決まらないだろう。
しばらくは今件で球界が揺れそうだ。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/718161

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