またまた職探しの旅へ。
今年の巨人は過去最高ともいえる13人の海外出身選手が在籍している。先日、徳島インディゴソックスからガブリエル・ガルシアを獲得して投手8人 内野手1人 外野手4人という内訳となった。即戦力基準の者もいれば育成を優先し、数年後の活躍を期待されている者もいる。やりくりが大変だ。
過去にチームにいた選手も日本を離れ、別の国で投げ続けている。だが、最近になって戦力外となってしまった。その選手とはクリス・セドンだ。
映像:日本での公式戦初登板を果たしたクリス・セドン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=YVMjn3uoPpE)
今季、セドンは韓国・SKワイバーンズにいた。ここは14年に巨人移籍前に在籍していた球団で古巣で投げていたのだ。 13年には14勝を挙げて最多勝を獲得している。当時の実績を買ってチームは昨年途中から再契約をしていた。
この年は14試合に登板して7勝5敗 防御率4.99の成績で晴れて16年もSKで開幕を迎えることになった。
しかし、今年は昨年とは違って不調続きだった。ここまで12試合 5勝5敗 防御率5.37だ。4月から5月にかけて3連勝を飾るも5月下旬になり逆に3連敗を喫していた。長いイニングを投げても勝てないならば味方の援護に恵まれないと見ることができるがその逆なのだ。
5月22日のKIAタイガース戦では5回1/ 3で5失点、続く29日のサムソンライオンズ戦では1回1/3で8失点、そして6月4日のトゥサンベアーズ戦は3回で7失点という具合だ。元々、打高投低と言われている韓国であってもこれは酷すぎる。
日本ならば29日の時点で2軍降格だろうが、現地では助っ人が2軍に行くことはほぼ戦力外と同等に捉えられる。首脳陣はセドンに挽回のチャンスを与えたが、モノにすることはできなかったようだ。
6月21日現在でチームは4位と上位に位置づけている。順位上では良くてもエースであるキム・グァンヒョンがここまで6勝7敗 防御率3.51と活躍できていない。中心投手がこの成績ならばセドンは残留してもよかったのではないかとは思うが、チームは21日にウェーバー公示を申請した。
日本では初登板時に15奪三振とインパクトを残したが、最後は「ノーモア・セドン」という標語もできたほど最初だけよくて散った選手だった。退団後は一時期、台湾・Lamigoモンキーズにいたが、SKからの依頼で緊急移籍した経歴を持つ。それほど球団からは貴重な戦力として期待されていただけに残念な結果となった。
退団が発表されたばかりでまだ彼の移籍先は決まっていない。その一方でわずか1日でセドンに代わる助っ人投手として、ドミニカ共和国出身左腕のブラウリオ・ララを入団させるのではないかという話が出ている。
ララはサンフランシスコジャイアンツ3Aに所属し、中継ぎとして25試合に登板。1勝1敗 防御率3.90の成績を収めている。ウリは69回2/3を投げて68個の三振を奪った能力にある。
去る者あれば、また来る者あり。まさしくこれがプロの世界だ。果たしてセドンは今後はどこの国に行くのだろうか。彼の職探しの旅は今、始まった。
出典元:
http://sports.chosun.com/news/ntype.htm?id=201606230100180380012497&servicedate=20160622