頼みの助っ人、負傷に泣く。
現在、最下位の10位に沈む韓国・ハンファイーグルス。9位のKTウィズとのゲーム差は1.5とチームに希望が生まれている。まだ前半戦だが、今後の戦いによってはプレーオフ進出も夢ではない。半分の5位までに入ればよいのだから難しい道のりではあるものの、決して不可能ではない。
そんな中、球団にとって大きな痛手となるニュースが飛び込んできたのだ。昨年夏から所属してきた助っ人投手、エスミル・ロジャースの退団が決まった。
写真;退団が決まったエスミル・ロジャース
ロジャースはドミニカ共和国出身の右腕。武器は150キロ中盤の直球に140キロを越えるスライダーだ。他にカーブやカットボールなどを投げるが、どちらかといえば速球中心で攻めるタイプだろう。
13年から14年途中まではブルージェイズで川崎宗則とチームメイトだった。その後は15年8月からハンファに入団し、10試合で6勝を挙げる活躍を見せていた。
今季は球団歴代助っ人最高年俸となる190万ドルでシーズンを迎えたが、ここまで2勝3敗 防御率4.50と調子が上がらなかった。去る4日のサムソンライオンズ戦において2回1/2を投げた後、右肘に違和感を感じて途中降板していた。
検査の結果、右肘靭帯損傷が判明。今回、退団することになった。本人もTwitrer上で手術をすると語っていたため、球団は完治を待つことなく次の助っ人探しに着手することにしたという。
元々、肘の状態は2月のキャンプ時から悪かった話もある。開幕戦には出場できず、やっと1軍のマウンドに立てたのは5月8日で暗雲が立ち込めていたのだ。
これでエースと呼べる投手がいないハンファでは頼れる選手がいなくなってしまったことになる。助っ人ではアレッサンドロ・マエストリ(元オリックス)がいるが、ここまで2勝2敗のまま退団となったようだ。そこで望みを託すのは最近、獲得したばかりの投手であるパビオ・カスティーヨだ。
カスティーヨもロジャース同様にドミニカ出身。最速158キロの直球にスライダーやカーブを投げる。マイナーで10年間投げて32勝50敗24セーブ 防御率4.50を記録した。その彼がさっそく翌日25日のろってジャイアンツ戦で先発登板する。それほどチームはのんびりしている暇はないということだ。
昨年オフは日本球団もロジャースを狙っていただけに来日の可能性もなくなった。一方のカスティーヨは問題なくシーズンを乗り切れば来季の日本デビューもあり得る。
手術して復活を期す者、今後の人生をかけてマウンドに立つ者。境遇はそれぞれ、それが野球選手なのだ。
出典元’
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=108&aid=000253587