日本での経験を糧に。
釜山での写真を整理しながらも時には台湾の話題も混ぜることにする。
自身が韓国語滞在期間中は6月に巨人三軍と対戦した台湾U23代表がアメリカ大学選抜と交流戦を行っていた。これも11月開催予定のワールドカップのためだ。常に台湾球界も動いている。

写真:統一に入団した陳傑憲
去る6月下旬にドラフト会議が終了したプロ野球では各球団が新人選手の入団発表をしている。その中で統一ライオンズから2位指名を受けた陳傑憲という選手は日本と関係がある。
彼は右投左打の遊撃手で走攻守の三拍子が揃っている選手だ。
社会人野球の台湾電力からの入団で15年の冬季リーグ戦では打率.532で首位打者と33安打で最多安打のタイトルを獲得している。また、打点16 盗塁7でこれらの数字も2位につけている。
日本と関係があるというのは彼は10年に岡山共生高校に留学していた経験があるからだ。また、呉念庭(西武)とチームメイトだった。12年にはプロ志望届けを出したが、選ばれずに台湾に帰国した。
台湾電力に入社後から打力の調子をドンドンと上げ、13年春には打率.359 14年春は.422 15年の全国大会では.600と驚異的な成績。そして今回のドラフト指名となった。
統一の入団会見時に岡山時代のことを振り返った陳傑憲は次のように話した。
「日本では言葉や環境の違いに戸惑ったこともあったが、3年間で多くのことを学んだ。特に日本の球児は態度が素晴らしい。常に全力疾走をする。自分も岡山での経験を今後に生かしていきたい」
既に呉念庭は二軍で月間MVPを獲得し、一軍ではプロ初スタメン、初安打も記録した。日台でプロ野球の制度が違うとはいえ、高校時代のライバルにひと足先を行かれている。
戦う場所は違えど同じプロ野球でプレーするのは変わらない。陳傑憲も呉念庭も互いに意識しているはずだ。いつかは2人で台湾代表の内野を守っている姿を見てみたい。
出典元:
http://sports.ltn.com.tw/m/news/breakingnews/1744696