配置転換で快進撃へ。
6月中旬に韓国・ハンファイーグルスに入団した助っ人投手は鮮烈デビューを果たした。
その助っ人の名前はファビオ・カスティーヨ。ドミニカ共和国出身の右投げで6月25日に行われたロッテジャイアンツ戦において7回1失点で勝利投手になったのだ。

写真:ハンファに所属するファビオ・カスティーヨ
ただ、デビュー戦で勝っただけならばあまり印象には残らない。多くのファンに強いインパクトを与えた理由は最速159キロを計測したからだ。
これまでの韓国国内記録はラダメス・リズ(楽天)の162キロ。元々、カスティーヨは155キロ超の直球が売りでやってきた選手だ。いきなり最速記録を出して注目の的になった。
しかし、その後は30日のネクセンヒーローズ戦では3回途中6失点で降板し、敗戦投手になってしまった。次のサムソンライオンズ戦は6回途中3失点とまずまずの成績だったが、今後の起用に悩んだ首脳陣はある決断をした。
それは中継ぎ転向だ。決して先発としての烙印を押された訳ではなく、勝利の方程式に加えるためのテスト期間だと思われる。
さっそくカスティーヨは13日のLGツインズ戦で新たな場所に「登板」した。
この日、チームの先発投手が5回もたずに降板し、早い段階からブルペン陣は稼働しなければならなかった。5回裏終了後のグラウンド整備の途中、彼はブルペンにやってきた。肩を作りつつ、出番を待つ。球場内に名前がコールされたのは7回のときだった。
マウンドに上がったカスティーヨは自慢の直球を武器に3回を投げ、被安打2 奪三振3 失点0でほぼ完璧にLG打線を封じ込めた。
その好投が実を結び、チームは8回に逆転に成功してそのまま勝利投手となった。
チームはここまで80試合を消化して8位。春先は最下位を独走していたが、ここにきて順位を2つ上げた。プレーオフ圏内の5位まではまだまだ険しい道程だが、このカスティーヨの配置転換が上手くいけば決して夢ではない。
速球派の助っ人投手が中継ぎや抑えで活躍すると来年は日本に来る可能性が高まるのではないかと勝手に期待している。
カスティーヨの今後の投球に注目していきたい。
出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=108&aid=0002540655