常に先をゆく美女軍団。
台湾プロ野球でも既に後期シーズンが始まっている。先日は台北の新荘球場でオールスター戦が2試合開催され、ホームランダービーなど日本同様、盛大に行われた。球宴が終われば各球団は後期優勝、そして台湾シリーズ進出に向けて動き出す。前後期制で各60試合ずつのため試合数は少ないが、球場の盛り上がりは負けていない。
その盛り上がりの中心となるのが各球団のチアリーダーの存在だ。中でもLamigoモンキーズの「LamiGirls」は最多23人が所属しており、自慢のダンスはもちろんのこと、球場での演出などとても豪華だ。Lamigoの試合を観に足を運ぶファンの2割ほどは彼女らを観ることが目的だろう。自身は6月初旬に本拠地の桃園国際球場に行ったが、前の席に陣取っていた男性ファンのほとんどはカメラを常に用意していた。
友人の台湾人記者も「本当にすごい応援を見たいのならぜひ、Lamigoを見てほしい」と強く推していた。その声を思い出したこともあり、6月は実際に現地に赴いた。そんな大人気のLamiGirlsはプロ野球初となるシングル曲を発売したのだ。タイトルは「獨一無二的閃爍」というそうだ。
本日19日にはMVが発表される。前日には記者会見に参加した彼女達はダンスを披露し、会場にいた関係者から大歓声を浴びた。どうやらこれをきっかけとしてプロ野球のチアリーダーによる芸能界進出を狙っているという。
この曲を監修した協孫志氏は次のように話している。
「これからは中信兄弟や統一、義大と全球団で協力して一緒に曲をつくりたい」
彼は元々、台湾のアイドルグループ「5566」のリーダーを務めている。親日家であり、巨人ファンであることから東京ドームにも足を運んでいる。今後は日本や韓国のグループにも負けないように彼女たちをマネジメントをしていく。
そんな有名人の協孫志氏がなぜ今回の新曲を手伝ったのか。現在の台湾プロ野球では「野球」というコンテンツだけではビジネス的には成功できない。「スポーツとエンターテイメントの融合」という意味でチアリーダーの存在が大きい。Lamigoモンキーズのホームゲームが満員になるのは総勢23人のLamiGirlsを見ようとするファンもいるからだ。
Lamigoは国際空港がある桃園に本拠地を置いているが、前身の「La Newベアーズ」時代は高雄がホームだった。当時は観客が数百人しかいなかったようで、踊る側もモチベーションを失っていたこともあったりする。それが今ではほぼ満員に近い動員数を記録しており、メンバーの感無量の様子だ。
今回のシングル発売で多くのファンが球場に足を運ぶきっかけづくりをする。常に先を行くLamiGirlsの面々。次はどのようなことをするのだろうか。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/737740