エースの成長に指揮官もゴキゲン。
先日、台湾・LamigoモンキーズのチアリーダーであるLamiGirlsが写真集付きシングル曲を発売した。球界全体でも上位を争う観客数を動員できているのも彼女達のおかげでもある。
もちろん、チアリーダーを見るのもよいが肝心の野球を忘れてはいけない。チームには王溢正や陽耀勲、オーランド・ロマンと日本球界と関係がある選手達が所属している。近年では千葉ロッテマリーンズとの交流もあり、馴染み深い球団だ。
中でも王溢正は台湾でも数少ない先発左腕として活躍している。
写真:2月に開催された千葉ロッテとの交流戦に登板した王溢正
23日は台北にある新莊球場で前期優勝を果たした中信兄弟と対戦。昨年、トリプルスリーを達成した林智勝が加入し強力打線を形成したチームだ。開幕後わずか11試合でチーム得点数が3桁を数えるなど圧倒的な力で頂点に立った。
打席に立たせたら恐ろしい選手が揃っている打線に王溢正は挑んだ。結果は7回 被安打8 奪三振7 失点3で今季5勝目を挙げた。この結果に本人はもちろん、洪一中監督も満足げだ。
洪監督は「今日(23日)の彼の投球はよかった。直球も最速149キロだったし、最近ではもっともよかったのではないか」とエースの活躍に喜んでいた。
一方の王溢正は「今回は調子がよかったし、前期シーズンが終わってから変化球の精度を上げるようにしたことが実を結んだ」と練習の成果を口にしている。
この試合ではMVPを獲得した王溢正だったが、彼が降板した後に登場した投手陣がメッタ打ちに遭ってしまった。終わってみれば13対11と台湾野球らしい乱打戦が展開されていたことになる。なぜだか後味が悪い。
日本を離れてから約3年が経った。本人によれば日本語をほぼ忘れてしまったそうだ。しかし、横浜時代の思い出は鮮明に覚えているという。
今年は石垣島ほか3月にあった侍ジャパン強化試合でも登板しており度々、日本を訪れている。よく試合前の様子はFacebook上の「Lamigo Monkeys Japan 」のページなどで公開されており、ファンを楽しませてくれる。
こうして母国に戻って活躍している王溢正。今では広報大使のような役割を担っている。Lamigoの試合を見に行けば彼が投げている姿を見る機会が増えるだろう。ぜひ1度、本拠地の桃園国際球場に足を運んでみてはいかがだろうか。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/741196