【日台交流】統一と西武のコラボグッズを調査。球団大好きアピール失敗も意外な結果に

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今後が楽しみな交流。

台湾・台南取材2日目。統一ライオンズによる西武ライオンズデーの様子を調査している。本拠地がある台南市立球場は新幹線の駅から車で約25分ほどの場所にあり、アクセスがよいとは言えない。なぜなら高速道路に乗らなければならないからだ。意外と近いのではないかと勝手に思っていた自身が恥ずかしい。しかし、いくら距離があろうともファンにとってはどこで試合があろうとも球場に足を運ぶ。

球場は町中のスポーツ施設が集まっている場所の一角に存在し、隣には陸上競技場やサッカー場、体育館も備わっている。少し歩けば国立台南大学もあり学生はもちろん、老若男女が集まる熱いところだ。ただ熱いだけではなく気温も高いこともあり暑い。熱気と湿度、1対2の戦いとなり台湾での野球観戦は命がけだ。

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台湾での西武ライオンズデー最終日を迎えた昨日(31日)はコラボグッズを調査してみた。今回のイベント開催発表後、統一はさっそく専用グッズを製作。チームカラーである統一のオレンジと西武の青を合体させた「LIONS」ロゴが付いたユニフォームやTシャツを基本とし、帽子やボールなど多彩な商品を販売していた。

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1番人気はダントツでユニフォームだ。台湾では日本とは違い、背番号やネームの圧着がその場でできない場合が多いため、既に名前入りのものを着ているファンはどのような裏技を使っているのかいつも気になっている。聞くところによると普通は完成までに約1ヶ月ほどかかるようだ。

台湾プロ野球では選手の背ネームはもちろん漢字表記だ。義大ライノスが英語版のものを使用する場合もあるものの、球界全体で考えればその頻度は少ない。その意図は不明だが、今回のコラボユニは英語表記になっている。しかし名字だけのため「林(リン)」をはじめ、同じようなものが多いことからフルネームでない限りは見分けるのは難しい。例えば、郭泰源の背ネームを「T.Y. KUO」(※発音はクォ・タイユェン)と表記してくれれば有り難いが「KUO」だけでは一瞬、見分けがつかなくなる。さすがに首脳陣はわかるが、選手の背番号を把握せずに見てしまうとツラいものがある。

2番目はTシャツ。白と黒の2種類がある。実際に着ているファンを見ると黒の比率が微妙に大きかったようにも感じる。大体で6対4くらいだろうか。それでも自身がショップを訪れたときにはどちらも既にXLや2Lなど特大サイズしか残っておらず、入荷予定もないことから購入を断念せざる得なかった。

3番目は応援メガホン。統一だけに限らないが台湾の応援はチアリーダーが大きな特徴ではあるものの、よくファン個人はメガホンを持っている。このイベントのために発売されたものには両球団のマスコットが描かれており。まるで何かを競いあっているような絵柄で不思議な気持ちになる。

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ちなみにこの30,31日の2日間は前売り券を買うと特典として統一と西武のコラボフラッグとタオルがプレゼントされていた。自身は残念ながら当日券のため、手に入れることができなかった。そう、30日までは。

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球場前ブースではグッズ引き換えの場所が存在した。自身が最初にそこに足を運んだところ、スタッフに「あなたが持っているチケットではお渡しできません」と言われた。その理由を聞いたところセブンイレブンであらかじめ買っておかなければならなかった。どうしても欲しかった自身は統一ライオンズ大好きアピールをしてみたが、全く効果がなかった。実際に何をしたのかは読者の皆様のご想像におまかせする。

しかし、翌31日には断られたところの隣に「当日券内野席専用引き換え場所」と書かれたブースがあった。試しに立ち寄ってチケットを見せると「どうぞ」とすぐにフラッグをもらうことができた。一体、何のために前日に大好きアピールをしたのだろうか。なぜか虚しい気持ちになってしまった。その一方でタオルはなかったため、ショップで購入した。

最終日はフラッグ応援で西武プリンスドームの雰囲気を感じることが目的だった。しかし、肝心の試合では1回裏が始まる直前にどしゃ降りになったため、試合が中断した。約2時間後に再開したものの、出鼻をくじかれた形となった。それでも始まればそこは台湾の最大の特徴である応援でカバーすることができる。

ユニフォームやボール、フラッグなど台湾のファンはこのように数多くのグッズを手に入れた。これらを持って次は8月30,31日に西武プリンスドームで行われる統一ライオンズデーへと向かう。既に台湾の旅行会社「名生旅遊」が応援ツアーを企画しているそうだ。この勢いで日台のライオンズはさらなる交流・発展が加速する。

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