【韓国報道】イ・スンヨプが五輪復帰を歓迎。同時に大会の重要性を説く

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国民的打者もお祝い。

昨日(4日)、20年の東京五輪において野球・ソフトボール競技の復活が決まった。この日は各球界から喜びの声が数多く寄せられ、記憶に残る1日となった。

ちなみに今回の復活を喜んでいるのは日本だけではない。お隣の韓国でも同様に嬉しさを語る人もいれば、選手として出場経験がある人は当時の試合を振り返る人もいた。
国民的打者と呼ばれているイ・スンヨプもその1人だ。

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写真:イ・スンヨプの紹介

4日、サムソンライオンズはSKワイバーンズとの試合を控えていた。その試合前にイ・スンヨプは五輪復帰が決まったことについていの一番で次のように話した。

「1人の野球人としてとても嬉しく思う。野球競技の復帰を歓迎したい」

大きなことは言わず、控えめなコメントだ。思えば彼は過去の国際大会で警戒しなければならない打者の1人として日本に大きく立ちはだかった。
去る08年・北京五輪の準決勝がまさしくそうだ。

この試合といえば負けたこと以前にG.G.佐藤の2失策がクローズアップされがちだ。もちろん、敗戦の要因の1つにはなっているがイ・スンヨプに決勝弾を打たれていることを忘れてはいけない。

決勝進出が決まり、試合終了後に行われたインタビューではイ・スンヨプは涙を流した。この様子は韓国国内を感動の渦に巻き込んだという。決勝よりもライバル・日本に勝ったという価値が大きいのだろう。

ちなみに韓国人の友人から聞いた話では準決勝以降、1つの流行語が生まれたそうだ。それは「コマウォヨ(ありがとう)G.G佐藤」
もちろん、彼が犯した失策に対する皮肉だ。その後、韓国プロ野球では相手チームの選手が失策をすると同様の言葉で崇めていたという。

そんな裏があった準決勝。イ・スンヨプはこれまでの野球人生を振り返り、この試合を印象的だった出来事に挙げた。

彼は東京五輪開催時には既に引退している。なぜなら今年から2年契約をしており、来年限りでプロ生活を終えることが有力視されているからだ。当の本人も春先には「最後の契約になるだろう」と言っていた。

現在、プロ野球は八百長問題で揺れており今後のファン離れが懸念されている。信用を取り戻すためには国際大会での結果が重要になる。直近ではWBCがあるが、東京五輪に対してイ・スンヨプは次のような想いを口にした。

「韓国野球の持続的な発展・復興のためには必ず東京五輪での良い結果が必要だ。自分も1人のファンとして応援したい」

1人の野球人として球界の危機感は常に感じているようだ。本人は五輪に出場しないが、球界復活のカギを握っている国際大会になることには間違いない。

出典元:
http://m.sports.naver.com/rio2016/news/read.nhn?oid=396&aid=0000400844

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