【初体験】若杉雅也さんの世界の野球写真展に行ってみた。

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行動が世界を広げるカギ。

昨日7日、東京・千駄ヶ谷に足を運んだ。要件はひっそりと開催されていた「世界の野球写真展」を見るためだった。主催者の若杉雅也さんはカメラ片手に世界8ヵ国で選手や球場、現地のファンの様子を撮影し続けてきた野心家だ。

これまで何度も写真展を開いており、最近では北海道日本ハムファイターズの「ワールドフェスタ」でも同様に写真を紹介していた。止まることを知らない彼の生き様に自身は惚れたのだ。

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若杉さんとの出会って実はまだ1ヶ月も経っていない。以前から個展を開催している世界の野球写真家としてその存在は知ってはいたものの、なかなか会う機会がない状態が続いていた。しかも、出会った場所は日本ではなく台湾でというもの面白い話だ。
自身は6月に台湾取材を行い、南に位置する高雄から台中、そして桃園と北上した。桃園国際球場でLamigoモンキーズの2試合を観たのだが、その時にパンダの着ぐるみをした謎の人物が球場周辺を歩き回っていた。それが、若杉さんだったのだ。

台湾で別れてからというもの、彼は休むことなく広島や沖縄、北海道といつの間にか日本中を飛び回っていた。いつもながら脅威の行動力だ。今回は3年ぶりの東京開催とのことで本人からご招待頂き、現地に足を運んだ。

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建物の2階を貸切りにして、これまで彼が撮影してきた写真は数多く、ジャンルも多彩だった。ちょうどよく甲子園の開幕日と重なったこともあって高校野球コーナーはもちろん、メジャーリーグ、韓国や台湾、キューバなど世界の国々の野球についても紹介していた。

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面白いのは写真だけではない。若杉さんを支えるスタッフも面白い。徳島インディゴソックスで働いた経験を持つ人もいれば、スペイン野球・セルビア野球の専門家など異色の感じがたまらない。また、居合わせた人も服装も同様だ。韓国・ロッテジャイアンツ、KIAタイガースのTシャツを着ている人もいて、日本では希少価値のものを持っているコアなファンを数多く見かけた。中には実際にその国の野球を生で見たことがないが、通販でグッズを購入したという話も聞いた。
興味を持って いる人は必ず、何かしらの共通点があるのだ。

もちろん、写真だけを見て終わりでは何か物足りなさを感じてしまう。そのような時のために楽しみは既に用意されていた。それがこれだ。

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ここは野球の展示会。休憩スペースには漫画もおいてある。また、日本や韓国、台湾などの雑誌も置いてあり誰でも自由に読むことができた。選手名鑑や国際大会の展望号など今となって貴重なお宝の数々が並んでおり、ファンは大興奮するようなものばかり。もちろん、自身もその1人だ。ただし、書いている内容を理解するためには現地の言葉を勉強しなければならない。たとえ言葉の壁はあれど、写真を眺めるだけで選手の名前を知ることができる。
誰にも制限されることなく、自由な空間の中でイベントは行われていた。

肝心の主催者である若杉さんは大忙し。訪れる人のほとんどが友人なのだろう。ひたすら挨拶まわりをしており、ゆっくりと話することはできなかった。だが、彼の表情を観察しているととてもイキイキとした様子。海外を巡って得た度胸と社交性なのか、誰とでも気さくに話している姿が印象的だった。

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我々は日本にいると基本的に日本とアメリカの野球についての情報を得る機会が多い。今ではWBCなどの国際大会が近づいてくると対戦国の戦力分析と称して紹介する媒体が増えてくるが、日常的に他国の野球情報は目にすることは少ない。

「選手は分からなくてもせめてその国の野球のことを簡単に知りたい」や「球場はどうなっているのだろう」など世界の野球初心者に対してこの若杉さんの写真展は大きなアピールになるだろう。実際に視覚情報として捉えれば、人それぞれだが、興味を持つ人がいるかもしれない。なかなか文章だけですべてのことを伝えることは難しいが、写真1枚にしても見て感じることは違う。これから野球に興味を持つ人に対してのアプローチの仕方も効果的だ。

今後も彼は世界中を旅する。ちなみに今年は中南米に行くそうだ。野球×写真というテーマを持ち、驚きの行動力で1人でも多くのファンを楽しませてくれるパフォーマー。例えるなら若杉さんは空の玄関口の役割を担っている。「野球」という名のパスポートがあれば誰でも好きな国に行くことができるのだ。

今後も当ブログではこの活動を応援することに決めた。ここでは勝手に「世界の野球伝道師」の1人として紹介していくことにする。


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