【期待大】ネパールとインドが野球発展協定を締結。目指すは東京五輪

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新たな一歩。

現在行われているリオ五輪は日本人のメダルラッシュで盛り上がっている。あまり見る機会がない競技でもメダルをかけて戦う姿に心打たれる。野球は20年の東京五輪までないが、今年は9月のWBC予選や11月のU23ワールドカップ、ウインターリーグなど国際試合が続く。

その一方で戦力や資金面の問題で国際試合に出場できない国もある。たとえ、試合はできなくとも下準備を着々と進めている。それがネパールだ。

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ネパールは日本の「NPO法人 ネパール野球 ラリグラスの会」と提携を組んでおり、国内野球の発展に努めている。その様子は侍ジャパンの公式サイト「世界の野球」のコーナーで連載されている。去る4月には昨年に発生した地震からの復興を支援するために野球大会を開催し、プレーを楽しむ子供達の様子が紹介された。まだ震災の爪痕が残る場所でも野球というスポーツは希望の光となっている。

その後は目立った動きは見られなかったが最近、ビッグニュースが飛び込んできた。ネパールが隣のインドと協定を結んだのだ。その様子が上の写真だ。
インドについては以前から当ブログで何度か取り上げている。国内の27州に野球連盟があり、男子だけではなく女子野球も盛んだ。直近では9月のワールドカップに出場し、日本と対戦する予定だ。

確かに両国は距離的にとても近い。なぜ今、ネパールはインドと提携を結んだのか。連盟の総書記を務めるDipak氏にその理由を聞いた。

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写真;ネパール野球連盟のDipak氏

「インドは1番近い国であり、私たちは選手の技術や練習方法、環境など足りないものが多い状態です。それはインド側も同じなのでお互いに協力し合っていこうと決めました」

今後は親善試合やコーチ研修などを通じて両国の野球発展を目指す予定だ。試合の際には自身を招待してくれるという。Dipak氏にお祝いの言葉を伝え、同時に日本人の野球ファンに向けて次のメッセージを頂いた。

「ネパールでは今、野球をクリケットと肩を並べるような人気スポーツにするために活動しています。最初の目標はジュニア・シニアリーグの発展。最近ではラリグラスの会のような日本のチームが私たちを支援してくれています。もし、ネパール野球に興味をもってくれる方がいましたらいつでも歓迎します。20年の東京五輪出場が大きなテーマになっています。ぜひ、ご支援をお願いします」

ついに動き出したネパールとインド。両国がどのような発展を遂げるのかとても楽しみだ。

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