立ち込める暗雲。
来年3月の開催を控える第4回WBC。9月にはニューヨークで予選が行われる。ブラジル・イスラエル・イギリス・パキスタンの4ヵ国が参加し、勝ち抜いたチームが韓国でのアジアラウンドに出場できる仕組みだ。
そのホスト国である韓国では、前回大会一次ラウンド敗退の雪辱を果たそうと意気揚々だ。しかし、ここでまさかの緊急事態が起こった。
写真:プレミア12で優勝した韓国代表
WBCはプレミア12とは違い、メジャーリーグ機構が主催する。そのため、海外出身者は所属チームの許可があれば母国の代表として大会に参加可能だ。
今年から韓国人プレーヤーが増加したが、一部を除いて結果を残せていない。
チュ・シンス(レンジャーズ)は16日(日本時間)の試合で死球を受けて骨折した。リハビリには8週間を要するという。
また、昨年まで韓国で2年連続50本塁打を記録したパク・ビョンホ(ツインズ)は7月からマイナー落ちした。それだけではなく、手首と膝の負傷によってDL入りが発表された。
彼らだけでは終わらない。代表で左腕エースの1人として期待されるリュ・ヒョンジン(ドジャース)は今季はわずか1試合の登板に留まっている。復帰をしたかと思えばまた肘に痛みを感じてリハビリに逆戻りしている状態だ。
残る選手で頼ることができるのは3人しかいない。イ・デホ(マリナーズ)やカン・ジョンホ(パイレーツ)、キム・ヒョンス(オリオールズ)だけだ。オ・スンファン(カージナルス)は昨年発覚した海外賭博の影響で選出されるかは微妙だ。
現在、韓国野球委員会(KBO)内にある「WBC準備委員会」では監督人選に向けて話し合いが行われている。
たとえ決まっても、その次は一次候補選手を選ばなければならない。意外と本番まで時間がないのだ。アジアラウンド突破を絶対条件にしているだけにメジャーリーガー達の負傷は痛すぎる。
前回大会の13年当時、チュ・シンスとリュ・ヒョンジンは17年WBCには出ると発言していただけにショックが大きいだろう。
本番まであと約8ヶ月。国内リーグ所属選手で固める可能性が高くなった今、関係者はチーム編成に悩んでいる。果たして、アジアラウンドを突破できるのか。その不安は日が経つごとに大きくなっていく。
出典元:
http://m.sports.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003376754