【対立?】政府対連盟による新球団創設計画

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18年か、19年か。

現在、4球団で運営されている台湾プロ野球。ファンからは新球団創設を願う声が挙がっているがなかなか実現には至らない。
連盟側も将来的には6球団制にしたいと表明しているものの、球界参入に乗り出す企業も思うようには現れず前には進まないのだ。

そこで台湾政府のトップ自ら野球界発展のために動くという。発起人は今年5月から初の女性総統となった蔡英文氏だ。

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写真:桃園国際球場に登場した蔡英文氏

日本では彼女自身の書籍が翻訳出版されるほど注目を浴びている。スポーツの分野にも積極的で6月11日に行われたLamigoモンキーズ対統一ライオンズの試合で始球式に登場した。
当時は自身も現地におり、360度、球場内のファンから拍手で称えられていた。

先日までアメリカで行われていたビッグリーグワールドシリーズで優勝した台湾代表の選手達と会った際、蔡総統は次のように話した。

「野球を元にして台湾全体のスポーツ環境を整えていきたい。また、プロ野球に関しては6球団制になるようにしていく」

現在、台湾では小中高や大学などを含めると900以上の野球チームがあるという。近年はU23をはじめとするアマチュア代表が国際大会で結果を残しており、良い状態が続いている。
しかし、一部の選手は台湾プロには入らず、アメリカや日本に活躍を求める。
その理由は台湾のプレー環境が悪いのか、それても海外経験を積みたいのかは当の本人でなければ不明だが、予想することはできる。

どうやら台湾プロ野球の二軍の環境が相当悪いようで各球団とも運営方法に頭を悩ませている。そのような時は日本や韓国の事例を参考にするという。

色々と問題は山積みだ。連盟側としては1日でも早く新球団をつくり、アマチュア選手のために母国でプレーする環境を整備したいと思っている。それは蔡総統も同じだ。そこで政府は18年までに6球団制にする計画書を発表した。

ファンとしては嬉しい限りだろう。だが、政府と連盟でとの間で食い違いが生じている。今までは新球団ができたときに必ず1年間は二軍リーグに参加させる方向で話し合いが行われていた。
その一方で政府側は二軍を経ずにいきなり一軍からのスタートにするというのだ。

さて、今後はどのようにこの話は展開していくのか。蔡総統は野球を推してくれてはいるが、しばらく政府対連盟のバトルは続きそうだ。

当ブログでは新球団誕生決定までの動きを追っていく予定だ。

出典元:
http://appweb.cna.com.tw/webm/menu/aipl/201608240179.aspx

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