いざ、打倒・日本へ。
昨日30日から始まったU18アジア選手権。侍ジャパンは開幕戦で香港と対戦した。結果は多くのファンがご存じの通り、19対0と日本がコールド勝ちを収めた。あまり見ることがないチームとの対戦だったが、このスコアは予想できたのではないだろうか。
決して香港をけなしている訳ではない。そもそも、学校の部活で毎日練習できるような環境ではないためこの差は必然だった。日本の先発・寺島成輝(履正社)の球速は約140キロに対し、香港は120キロだ。実力差以前に環境の問題だろう。大勝とはいえ、個人的にはあまり喜ぶことができない。
次は予選のヤマ場である台湾と対戦する。既に日本戦の先発が発表されている。
ちなみに台湾は同日夜に行われたインドネシア戦に臨み、20対0で勝利。「台湾の大谷翔平」との呼び声が高い陳琥は野手として出場し、2ランを放った。その勢いで本日31日の試合で先発すると思われたが、次は抑えとして出るようだ。最初は指名打者として打席に入り、最終回にDHを解除して登板するのだろう。
陳琥の代わりに先発するのは翁瑋均(ウェン・ウェイチュン)。最速143キロ右腕で変化球はスライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ・シンカーとその種類は多彩だ。
映像:翁瑋均の投球フォーム
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=Bculr6H2fkI)
彼は186センチの恵まれた身長を生かして角度のある球を投げる。その投球術で台湾の高校野球の大会「玉山杯」で優秀投手に選ばれた。本人も自身のタイプを変化球型と言うほど、その精度に自信を持っているそうだ。
台湾にとっても日本戦はヤマ場のはず。先発する翁瑋均は次のように意気込みを語っている。
「日本の投手と比べれば自分の投球術はそんなに高くない。香港戦で19点を取った打線は長打を狙うことはなく、打者全員がつないでチャンスを広げていた。なので1点勝負になるだろう。彼らを抑えるためには変化球が重要になってくる」
その一方で日本の先発は今井達也(作新学院)だ。甲子園優勝投手が速球対策をして講じてきた台湾打線と対決する。まったくタイプが違う投手同士の投げ合いは実に興味深い。 勝利した方が大会の優勝に一歩近づくといっても過言ではない。ぜひ、本日夜の試合では両投手の投げ合いにも注目してほしい。
出典元:
http://udn.com/news/story/7/1929468