惨敗もすぐに頂上決戦へ。
現在、台湾・台中で行われているU18アジア選手権はクライマックスに突入しつつある。昨日2日に行われた試合で日本は中国に8対0、台湾は延長の末に韓国に12対6で勝利した。結果だけみればアジア4強が上位に残った。自身としては他国の奮闘を期待していただけに気持ちは複雑だ。
注目カードの1つであった台湾対韓国。韓国は8回まで2対5とリードされていたが、ここで二刀流である4番のカン・ペクホがソロを放って2点差に迫った。しかし、最終回に2死まで追い詰められ、試合終了と思われたがプロ代表がプレミア12でも見せた粘りがU18チームにも乗り移った。四球の後、遊安と暴投で2,3塁と同点の好機をつくると、5番の適時二塁打で同点とした。
5対5となり延長に突入すると「誤審」が勝敗を左右することなった。10回表に台湾は2死満塁と勝ち越しの場面を迎えた。打者が打った打球は惜しくも二塁手の前に転がり、チェンジになるはずだった。送球がそれたものの、一塁手は前のめりで捕球したが、この判定はセーフとなり台湾は得点に成功した。
もちろん判定に韓国側は抗議したが、覆ることはなく流れは台湾に傾いた。
スコアは7対5となり再び敗戦濃厚になったところで本来、日本戦で登板予定だったカン・ペクホが4番手としてマウンドへ。勢いに乗った台湾打線を止めることはできず、中安や三塁打などで一挙に5点を失い試合を決められた。その裏に韓国は1点を返すのがやっとで痛い敗戦となった。
次は本日3日夜に行われる日本との対戦になる。
韓国報道によれば既に現地取材をしている日本の媒体がしきりにカン・ペクホについて質問をしてきたという。投手としては140キロ後半、打者としては4番で本塁打も打てる。当ブログでは既に彼のことを紹介した。あまりにも今大会では二刀流が多いため、この場では韓国版の桜木花道と呼んでいる。なぜなら向こうで出版されている漫画・スラムダンクの主役の名前と同性同名だからだ。
前日、大量失点したが、果たして日本戦には登板するのか。たとえ投げなくとも打者として出場することになるだろう。中国と台湾戦では本塁打を放っただけに打線から外すことはしない。残念ながら韓国代表はあまりチーム情報を漏らすことはないため、収集は難しい。他にも153キロ右腕のユン・ソンビンやイ・ジョンボム(元中日)の息子もチームにいるが、なぜか彼らは目立たない。
台湾に負けたことで次の日本に勝てなければ、決勝進出は難しくなった。その一方で対する日本はここまで4戦4勝。そのうち2試合でノーヒットノーランと投打ともに他国を圧倒している。昨日の試合のような粘りを見せれば展開はわからないが、せめてロースコアの接戦となってほしい。
ぜひ、今回の韓国戦ではカン・ペクホを筆頭に14人のプロ予備軍達に注目してほしい。
出典元:
http://news.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0923614149&code=12110000&cp=nv