【豪打】エリック・テイムズが韓国球界助っ人初の2年連続40本塁打

NO IMAGE

既に歴代最高の助っ人に。

9月に入り、ペナントレースも佳境に入った。セ・リーグでは広島東洋カープの25年ぶりの優勝がもう目の前に迫っている。本拠地のマツダスタジアムで決めることは難しくなったが、歓喜の瞬間は時間の問題だ。

お隣の韓国では昨年、韓国シリーズを制したトゥサンベアーズが2位・NCダイノスと7.5ゲーム差をつけており首位を独走している。 今季は主砲のキム・ヒョンスがオリオールズに移籍したことで戦力低下の声もあったが、そのようなことは無用だった。

その一方で今はゲーム差こそはあるとはいえ、優勝を諦めるのは まだ早いNC。球団創設わずか4年で他球団を脅かす強豪となった。昨年も3位でポストシーズン進出を果たしている。この躍進はある助っ人選手の活躍が原動力になっている。その人物とはエリック・テイムズだ。

image
 写真:16年7月6日のロッテジャイアンツ戦で打席に立つテイムズ

彼は持ち前の長打と走塁のスピードで勝負するアメリカ出身の左打者だ。本職は外野手だが、主に一塁手や指名打者として試合に出場している。14年に韓国球界入りするとチームの主砲として打率.343 本塁打37 打点121と三冠王に選ばれてもおかしくないほどの猛打を発揮した。

2年目となった昨季は環境にも慣れたのかその打撃がさらにパワーアップした。 4月と8月にサイクル安打を達成しただけではなく、10月2日のSKワイバーンズ戦ではアジア史上初となる40本塁打40盗塁も記録した。最終成績は打率.381 本塁打47 打点140とシーズンMVPと首位打者、ベストナイン(現地ではゴールデングラブ)を受賞する最高のシーズンとなった。

そして今年、迎えた3年目。開幕当初は調子が上がらなかったが、5月頃になると本調子となり中旬くらいには8本のアーチを架けていた。その後も猛打は止まらず、ライバルだったパク・ビョンホ(ツインズ)やヤマイコ・ナバーロ(千葉ロッテ)が揃って球界を去ったことで初の本塁打王の座が目前だ。
実際に自身が観戦した7月6日のロッテジャイアンツ戦では満塁弾を含む2ホーマーで勝利に貢献した。引っ張りだけではなく、広角にも打てる柔軟な打撃を見せてくれたのだ。

それから約2ヶ月が経過した本日9日、KIAタイガース戦でまた新たな記録を打ち立てた。なんと、2年連続となる40本塁打を放った。これは韓国球界の助っ人選手として史上初の記録となる。ちなみに盗塁はわずか12個にとどまっているため40-40には到達できないが十分、価値のある記録だ。

既に歴代最高の助っ人しての呼び声が高い、テイムズ。脅威の成績を残し続ける彼を日本球界は放っておく訳がない。以前から阪神タイガースが新助っ人候補として調査を続けている話が出ている。亡くなった中村勝広氏(当時GM)も推していたほどの選手。
オフには日韓争奪戦が予想されたが、NCが先手をとって契約更新に成功した。しかし、今オフこそはそれは難しくなるだろう。

球界全体の市場を考えれば明らかに日本の球団のほうが多く契約金を用意することができる。選手側としても活躍し続ければ高い報酬を要求するのは自然の流れだ。結局は本人が決めることだが、来季こそは日本でテイムズの猛打が見ることができる可能性が高い。

ひとまず、彼の活躍ぶりを追いつつも、オフの動向を見守りたい。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=001&aid=0008678111
 

アジア野球カテゴリの最新記事