勝負の9月、10月。
本日10日、広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を飾った。選手達はもちろんのこと地元・広島や会場となった東京ドームにいたファンは大騒ぎだ。
日本中は今後も赤ヘルフィーバーが続くことだろう。
お隣の韓国球界も各球団がポストシーズン進出を狙い、しのぎを削る。基本的にチームの勝利が優先となるが、プレーによって自分の将来が決まる場合もある。特に海外リーグに行こうとしている選手はすべてがアピールの機会となる。
その1人がキム・グァンヒョン(SK)だ。
写真:プレミア12開幕戦に先発したキム・グァンヒョン
日本とは北京五輪やWBCなどを通じて対戦したことがある。直近ではプレミア12の開幕戦だ。試合直前には「必ず勝つ」と気合いが入っていたが、ふたを開けてみると序盤で早くも降板してしまった。
それから約10ヶ月後の本日10日のハンファイーグルス戦はは彼にとってある意味、将来が決まるかもしれない大事なときを迎えた。
なんと、メジャーのスカウト達がキム・グァンヒョンの投球を観るために球場を訪れたという。今回、足を運んだのは5球団。ダイヤモンドバックス・ブレーブス・パドレス・ジャイアンツ・アスレチックスだ。
以前からメジャー移籍を目指してプレーしているとされるキム・グァンヒョンは過去に1度、ポスティングシステムを利用したことがある。
当時はパドレスが入札したが、その金額が低いために断念した経緯がある。
つまり、今回はスカウトの目の前で好投できれば絶好のアピールチャンスとなった。だが、事はそう上手くはいかない。
この日の成績は2回2/3を投げて被安打6 失点7(自責点5)となった。試合は0対14で大敗となり、敗戦投手となったことで負け数は「8」となった。
わずかに貯金は「2」でこれではエースとはあまり言えない。
まだ現地観戦したスカウト達の言葉は発表されていないが、とても厳しいものになるだろう。メジャーにいる韓国人左腕は今のところ、リュ・ヒョンジン(ドジャース)しかいない。とはいえ、彼も度重なるケガに泣かされている。
キム・グァンヒョンはオフにFA権を取得するため、海外移籍の可能性は高い。リュ・ヒョンジンに続く先発左腕のメジャー行きは同じく移籍を目指す韓国人選手にとって希望だ。
ハンファ戦では思い通りの投球はできなかったがまだチャンスはある。そのためにポストシーズンに進出して1日でも長くシーズンを過ごすことだ。現在、SKは4位でこのままいけば実現可能だ。
まだまだ夢への道は絶たれていない。
出典元:
http://m.sports.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=109&aid=0003392865