喜びは海を越えて。
昨日10日、広島東洋カープが25年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。これを受けて今朝のスポーツ紙は緒方孝市監督の胴上げが一面を飾っている。
聞くところによると広島県では街中で道行くファン同士でハイタッチをしたり、テレビ局は朝まで優勝特番を放送していたようだ。
今回の優勝決定で喜んでいるのは日本人だけではない。海の向こうの台湾でもフィーバー中だ。
写真:優勝が決まった場所、東京ドーム
昨日の試合は「FOXスポーツ台湾」で生中継されていた。主にパ・リーグの試合を放送しているが、今年からは巨人戦も視聴可能になったため、ちょうど広島の優勝の瞬間を見る機会に立ち会えたのだ。
特に現地では黒田博樹が大人気。2年前、メジャー契約を蹴って広島に帰ってきた「男気」は台湾のファンにも感動を与えた。
メディアは試合詳細はもちろん、黒田を全面に推して25年ぶりの歓喜を伝えている。
特筆すべきは黒田の今季9勝目はセ・リーグ優勝決定試合での最年長勝利となり、新記録となったのだ。
台湾ではこれが話題になっている。
思えば黒田にとって節目の試合の相手はほぼ、巨人だった。プロ初登板の97年は東京ドーム、07年の通算100勝も同じだ。
そして今回のリーグ優勝と大事な試合では過去、球界の盟主と呼ばれてきた相手に勝利してきた。
黒田の男泣きや胴上げを動画付きで紹介しているメディアもある。日米通算200勝を達成し印象に残るシーズンを送っている彼が次に狙うのは2桁勝利、あと1勝に迫っている。
41歳になったチームの大黒柱は日本だけではなく、海の向こうの台湾にも多くのファンがいるのだ。もしかするとクライマックスシリーズや日本シリーズの放送も台湾でやるのではないか。そんな気がしてならない。
出典元:
http://m.appledaily.com.tw/realtimenews/article/sports/20160910/946389