【日台交流】台湾U23代表が日本遠征初勝利

NO IMAGE

一軍経験者を相手に好試合。

現在来日中の台湾U23代表は巨人・横浜DeNA・楽天・日本ハムとの交流戦のために各地を移動している。
昨日16日はジャイアンツ球場で巨人二軍と対戦した。

image

写真:ジャイアンツ球場

これまで巨人三軍と横浜DeNA二軍と戦い1敗1分。結果は先頭打者本塁打など2ホーマーの攻撃で4対3で日本での初勝利を挙げた。

image

写真:試合終了時のスコアボード

巨人二軍には重信慎之介や脇谷亮太、岡本和真など一軍経験者が上位打線に名を連ねた。名前だけをみればどちらが勝ってもおかしくはない。
14年の21Uワールドカップや昨年のウインターリーグで優勝している台湾U23代表は選手の入れ替えはあるものの、実力的にはプロ若手チームと互角、またはそれ以上だ。

image

写真:スタメン一覧

この日、小雨が降っていたが試合進行には問題なかった。
自身は台湾代表が陣取る三塁側のスタンドにおり、左をむくと目の前にブルペンがあった。

image

image

image

試合を観ていると自然と隣から気持ちのよい音が鳴り響く。どの投手も球速はだいたい130から145キロくらいだろう。個人的に気になったのはサイドスローの森栄鴻(セン・ロンホン/文化大卒)だ。

image

写真:投球する森栄鴻

スピードは130キロ前半でもスライダーを主体として緩急で巨人打線を抑えていた。台湾の投手は体が大きい選手が多く、剛球タイプが多い印象だが、左右に揺さぶる狙い球を絞らせないタイプは珍しい。

打線は先頭打者本塁打はもちろんのこと、安打が出るだけでもベンチはまるで優勝したかのような大騒ぎ。真剣勝負とはいえ、常に声を出し雰囲気を盛り上げる。
これは台湾の応援の特徴でもあり、選手達も観戦しているファンも飽きることはない。

image

image

image

そのような観ていて爽やかな雰囲気の中、スタンドに気になる人物がいた。どうやらアメリカ人だ。

image

巨人の球団関係者らしき人と話している。その内容からしてメジャーのスカウトのようだ。チーム名は明かされなかったが「交流戦」と銘打っている試合でも彼らは光る原石を求めて世界を飛び回っているのだ。

スカウトの出現を気にしている間に試合は進み、台湾がリードを保ったまま試合終了。念願の初勝利を手にした。
自身は試合後の両チーム同士が交流する場面が大好きだ。

image

image

image

話しているのは巨人の選手らが話しているのは中国語なのか、それとも日本語なのかは不明だが試合が終われば皆、仲間だ。
これこそ国際試合の醍醐味。3月に行われた侍ジャパンの試合後にも同じことをしてほしかった。

交流後、台湾代表はトミー・クルーズコーチを囲んで反省会をする。英語で話していたが、選手達は真剣に耳を傾けていた。終了後、まさかの光景をみた。

なんと、選手達がクルーズの頭をなで始めたのだ。これには観客も大爆笑。日本では監督やコーチに向かって同じことをするのは恐れ多いが、これも台湾の良いところでもある。

image

本日は移動日の台湾代表。明日18日からは楽天との4連戦に臨む。ソン・チャーホウ(宋家豪)とのとの対決に期待したい。

image

image

image

アジア野球カテゴリの最新記事