去就にも悪影響。
韓国プロ野球はトゥサンベアーズが21年ぶりとなるリーグ優勝を決め、2年連続となる韓国シリーズの出場権を得た。また、5位までのチームはポストシーズンに進出できるため、各チームとも消化試合という概念はなく、争いはし烈となっている。
現在2位につけているNCダイノスは優勝こそできなかったが、近年は上位をキープするなどわずか球団創設4年で強豪チームの仲間入りを果たした。その原動力となっているのがエリック・テイムズ。先日はソフトバンクが彼を狙っているという報道が出たほど日本球界でも来季の助っ人として注目される選手の1人だ。
映像:本塁打を放つテイムズ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=5wpCEMbuHok)
今年は韓国球界助っ人初となる2年連続40本塁打を達成。昨年は40盗塁や2度のサイクル安打も記録するなどこの3年間の活躍ぶりから史上最強の選手との呼び声も高い。もちろん、NCとしては来季も残留させたい意向ではあるが、テイムズはこのポストシーズンを控えた大事な時期にとんでもない事件を起こしてしまった。
なんと飲酒運転をしたというのだ。去る24日、韓国に応援に来ていた母親と共にメキシカン料理を食べた。その際、カクテルを2杯飲んだ状態で車を運転し、取り締まりを受けたという。測定されたアルコール濃度は0.0056%だった。
本日30日、韓国野球委員会(KBO) は彼に対してレギュラーシーズンの残り試合すべてとポストシーズンでの1試合出場停止や罰金500万ウォン、そして50時間の社会奉仕活動を命じた。今季も文句のつけようがない数字を残していただけに本人にとってもチームにとっても痛い出来事となってしまった。
今回の件で罰を受けたのはテイムズだけではない。NC球団も彼の飲酒運転の事実を知りながら29日の公式戦に出場させたことで罰金1000万ウォンの支払いを命じられた。今年はチーム順位こそ2位だが、イ・テヤンの八百長問題など所属選手の素行が問題視されており、頭を悩ませている。
テイムズはもうしばらく試合に出場することができない。これにより自身初の本塁打王獲得も微妙となった。現在は40本でトップだが、2位のチェ・ジョン(SK)との差はわずかに1本。SKは3試合を残しているため、抜かれる可能性も十分にある。
成績ももちろん、1番気になるのは今後の去就だ。テイムズは今季限りでチームとの契約が切れる。そのタイミングを狙ってソフトバンクや他球団は獲得を目指しているのだろうが、NCも残留させるために全力を尽くすはずだ。しかし、韓国では球団のイメージを大切にする傾向があるため、いくら数字がよくても退団させることもありうる。1度貼られた「不良外国人選手」のレッテルはそう簡単に剥がすことはできない。
昨年、サムソンライオンズを退団したヤマイコ・ナバーロ(現千葉ロッテ)の評判も悪かった。
果たしてこの残念なニュースを受けてでも日本球団は彼を獲得するために動くだろうか。当然のことながら韓国球界を経由するすべての助っ人選手の素行が悪い訳ではない。リック・バンデンハークのような優良助っ人もいるのだから。ひとまず、テイムズの動向には今後も注目していく。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=472&aid=0000007342