ひとまず寄り道。
日本プロ野球はクライマックスシリーズの開催が間近に迫っている。公式戦は5日の千葉ロッテ対楽天で終了するが、まだまだ野球は続いていく。
日本シリーズの次は海外で国際大会が控えている。来る11月にはメキシコでU23ワールドカップが行われる。
前回大会で優勝した台湾代表は3日に出場選手が発表されたが、常連だった人物がメンバー入りしていないことから現地ではニュースになっている。
写真:14年21Uに出場した曹佑寧
映画「KANO」で主演を務めた曹佑寧(ツゥオ・ヨウニン/輔仁大)がU23に出場しないどころか、しばらく野球から離れるというのだ。
その理由は役者業に専念するためだそうだ。
彼は14年の21Uの他にアジア選手権やユニバーシアードなど数々の国際大会に参加し、実績を積んできた。また、6月には巨人三軍とも対戦しており、アマチュアの台湾代表では切り込み隊長として能力を高く評価されていた。
しかし、最近は代表には選ばれていなかった。その証拠に先月9月に来日していたU23チームの中に彼の姿はなかったのだから。
ケガをしているという話は聞いていない。自分の進路を検討していたのだろう。
以前から台湾プロ野球入りも考えていたが、打率4割の王柏融(ワン・ポーロン/Lamigo)をはじめ、球界には既に数多くの外野手がいる。そのため、定位置を掴むのは難しい。
また、4球団しか選択肢がないことも懸念材料となっている。
曹佑寧は「2,3年後にプロが5球団、または6球団制になったら行こうと思う」と発言ひている。
台湾のファンは長い間、球団増設を望んでいるが実現には至っていない。来年から義大ライノスが球団名を変更するものの、数は変わらないのだ。
国際大会の誘致に積極的なのもよいが、その前に自国リーグの発展のために力を尽くしてほしい。このままでは有望選手の選択肢が狭まり、海外流出が止まらなくなる。
もう待つ余裕はないのだ。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/786904?from=fb_et_baseball