新スターは海外進出!?
台湾プロ野球は義大ライノスが後期シーズンの優勝を決めた。既に台湾シリーズの日程も発表され、1年の締めくくりが近づいている。日本や韓国のようにクライマックスシリーズやプレーオフがないため、頂点に立てばすぐに台湾シリーズにいける。その過程は楽だが、球界に4球団しかない寂しさを物語っている。
そんな中、雨や台風の影響で順延になった試合を消化しなければならない。現在、発表されている日程では13日にペナントレースが終了する。 順位はほぼ決定している中、後はチームや個人成績をどこまで伸ばすことができるか勝負だ。
昨日10日は新たな球界記録が誕生した。
映像:今季第29号本塁打を放った王柏融
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=uDp1hz-SzWY)
Lamigoモンキーズに所属する王柏融(ワン・ポーロン)が台湾球界初となるシーズン200安打を達成した。それだけではなく、打率4割もキープしている。チームはあと2試合を残しているがこの時点で首位打者はもちろん、最多安打や新人王などタイトル獲得を確実のものとした。
全120試合の前後期制とはいえ、118試合目での記録は数字だけで考えると94年のイチロー(当時オリックス/122試合目) よりも早い。
王柏融は昨年のドラフト1位で入団した右投左打の外野手。ドラフトから約2ヶ月には既に一軍の試合に出場し、デビュー戦ではいきなり6番・右翼手として登場した。結果は二塁打を含む4打数2安打1打点と活躍した。
その後も打ち続け、わずか29試合で9本塁打を記録するなど「呂明賜(元巨人)の再来」と呼ばれ、大きな話題となった。シーズン終了後にはプレミア12台湾代表にも選出され、恐怖の9番打者としてチームを支えた。
今季は2年目ながらも3番打者に抜擢され、打率4割や29本塁打を記録するなど主力選手に成長した。ちなみに2月に行われた千葉ロッテとの交流戦にも出場。彼の応援歌がロッテでもおなじみの「夢花火」のため、スタンドのファンも盛り上がることができた。Lamigoは春季キャンプ専用のユニフォームを着用するのが恒例になっており、その背ネームには選手自身のアダ名が書いてある。王柏融は「大王(ダーワン)」だった。
凄まじい彼の活躍について昨年39本塁打を放ち、シーズン記録を更新した高國輝(ガオ・グォフェイ/義大)は次のようにコメントしている。
「王柏融の成長はとても速い。まるでアメリカの打者のようだ。 近い将来、海外球団関係者からも注目されることだろう。日本やアメリカに行けるかもしれない」
とはいえ、キャリアはまだ2年だけ。各球団は来季は王柏融を徹底マークする。 真価が問われるのは17年シーズンだ。しかし、これほどの成績を残した選手が第4回WBCに出場しないのは残念でならない。既にLamigo球団はWBCに選手を派遣しないと発表しているため、彼は国際大会の舞台には登場しないのだ。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/791168