台湾のジャイアンツが集結。
昨日から11月にメキシコで開催されるU23ワールドカップに出場する台湾代表の選手を紹介している。
今回は野手編だ。内訳は捕手3名、内野手7名、外野手3名となっている。
写真:U23に出場する台湾代表の選手一覧
(出典:中華棒球協会公式Facebookページ https://www.facebook.com/CTbaseballteam/)
□捕手
・呉明鴻(ウー・ミンホン/文化大/右打)
13年の高校野球の大会では本塁打・打点の二冠に輝く。大学入学後は打率.385で大会9位に入るなど打てる捕手として活躍中。
・高宇杰(カオ・ユーチェ/国立体育大/右打)
大学1年生にして今年のハーレム大会に出場した期待の選手。去る10月の日本遠征にも参加し、ワンバウンド捕球が上手く、守備に定評あり。
・呉柏毅(ウー・ポーイー/台湾電力/右打)
強打と冷静なリードが自慢の選手。今季のドラフトでは指名漏れ。
□内野手
・張皓緯(チャン・ハォウェイ/文化大/右打)
14年の21Uワールドカップに出場後から代表チームの常連。11年のアジア選手権では7打数4安打3打点の成績。6月の巨人三軍戦では川相監督から高評価を受ける。
・岳東華(ユェ・ドンファ/開南大/左打)
内野のユーティリティプレーヤー。昨年のウインターリーグをはじめ、代表経験も豊富。過去、軟式野球の国際大会でもベストナインに選ばれた実力者。
・陳重延(チェン・チョンティン/文化大/右打)
昨年のウインターリーグ決勝では優勝に導く決勝打を放った。また、大学野球の大会では第2位となる打率.545を記録。外野手・陳重羽の双子の兄。
・施冠宇(シー・クァンユウ/文化大/右打)
台湾大学球界屈指の強豪である文化大の主砲候補。春の大会では2試合連続本塁打を記録し、チームのベスト4進出に貢献した。ポニーリーグ時代から国際試合を経験。
・陳毅宏(チェン・イーホン/合作金庫/右打)
21Uやユニバーシアードなど数多くの国際大会に出場。15年の開南大学時代に出場した春季リーグ戦では打率.440 打点20とトップ10入りした。
・黄敬瑋(ファン・チンウェイ/文化大/左打)
内外野、どちらも守れる。昨年の春季リーグ戦では打率.421と第13位。先日9月15日行われた巨人二軍戦では先頭打者本塁打を放った。
・林子偉(リン・ズーウェイ/レッドソックス2A/左打)
高校時代から代表経験が豊富。日本とも対戦経験があり、11年は歳内宏明、12年には藤浪晋太郎(ともに現阪神)と対決。2人から安打を記録している。外野もできるが、現在は遊撃手。
□外野手
・陳重羽(チェン・チョンユウ/国立体育大/右打)
外野手だが、元々は捕手だった。打線の中心を担う。内野手・陳重延の双子の弟。映画「KANO」では中京商の捕手・櫻井を演じていた。
・林安可(リン・アンコー/文化大/左投左打)
投手もできる二刀流選手で最速は146キロ。昨年のU18代表も経験した。国内の全国大会では投手として活躍。母親がアルゼンチン人。
・江柏豪(ジャン・ポーハオ/開南大/右打)
今年の春季リーグ戦では打率.415と第18位入り。高校時代は全国大会で打点やベスト外野手のタイトルを獲得している。小柄ながらもしぶとい打撃が武器。
以上が野手陣13名だ。出身や所属をみるとほぼ文化大学だ。これは別名「美孚巨人」と呼ばれており、台湾のジャイアンツなのだ。
6月には巨人三軍とも対戦し、日台ジャイアンツ対決が実現している。
こうしてみると野手も国際大会経験豊富の選手が揃った。日本とは違い、プロは参加しないが決して侮れない相手となる。