すぐに新たな道へ。
来年3月に開催を控えている第4回WBC。台湾代表はプロアマ関係の悪化によって円滑に首脳陣や選手選出が上手くできていない。
去る10月7日はメジャーリーグ機構に50人の出場選手候補リストを提出することになっており、これは無事にクリアできたようだ。
しかし、その詳細は公開されてはいない。
ちなみに首脳陣はLamigo球団を除いた3球団で一度発表されたが、最近は別の人物も加えようとしている。
本日16日、新たな動きがあった。
写真:WBC台湾代表に関わる陳金鋒
今季限りで現役を引退した陳金鋒(チェン・ジンフォン/Lamigo)が入閣することが発表された。彼は9月18日の義大ライノズ戦で引退試合を行い、2万人を超えるファンが最後の勇姿を見届けた。その後もシーズン最終戦に出るのではないか、という話もあったが結局はそのままバットを置いた。
たとえ引退しても陳金鋒の今後は注目される。日本ならば球界に残るか、飲食店を開くかその他いろいろあるが、台湾の場合は引退後にすぐコーチになることが多いという。
WBCの監督を決める時点で揉めていたプロアマ双方は以前からの噂通りに郭泰源に指揮を任せた。陳金鋒に関しては「コーチをお願いする可能性もある」としていた。
彼のコーチ就任に対して昨年までチームメイトだった林智勝(リン・ズーシャン/中信兄弟)は「入閣する資格がある」と推している。また、郭泰源は「彼がいることでチームの士気があがる」と球界関係者からは喜びの声が挙がる。
しかしこのままでよいのか。自身も1人のファンとして陳金鋒が背番号52のユニフォームを着ている姿は見たい。だが、指導経験がない状態でいきなり国際大会とは心配だ。たとえ選手時代に出場したことがあるとはいえ、当時とは立場が違う。
コーチ経験を積む、という意味では良い機会になるが台湾の野球人気は国際大会での結果次第になるため辛い部分があるのだ。
Lamigo球団は陳金鋒の意思を尊重するとしている。今回の決定が正しかったかどうかは来年3月に答えが出る。
気持ちは複雑だが、また1つ注目ポイントが増えた。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/794130?from=fb_et_baseball