コーチ冥利に尽きる。
韓国プロ野球は去る17日に準プレーオフが終了し、4位・LGツインズが2位・NCダイノスが待つプレーオフ進出を決めた。次は本拠地のソウルから南側のマサンへと移動する。もし、ここでも勝ち抜くことができれば同じチャムシル球場をホームとしているトゥサンベアーズと韓国シリーズを戦う。ファンにとっては移動が楽になる。
その一方で今オフは各球団、首脳陣交代の嵐に見舞われそうだ。LGに敗れた3位・ネクセンヒーローズのヨム・ギョンヨプ監督が辞意を表明した。また、9位に沈んだサムソンライオンズや2年連続最下位になったKTウィズも同様に指揮官が代わる。この光景は日本でも同じだが、成績が悪いとフロントと現場双方が頭を悩ませることになる。
特に昨年リーグ1位だったサムソンにとって散々なシーズンとなった。ヤマイコ・ナバーロ(千葉ロッテ)やイム・チャンヨン(KIA)など主力が抜けたことにより彼らの穴を埋められるかが注目されていたが、結果を残すことができなかった。これを受けて真っ先に監督を交代させた。現在はコーチ陣の編成をしている状態だ。
映像:サムソンでコーチをする芹澤裕二
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=Q5F7RYzXOv4)
まだ各ポジションの配置は決まってはいないが、日本人の入閣が発表された。それは今季まで東京ヤクルトスワローズで二軍バッテリーコーチを務めていた芹澤裕二氏だ。彼は10月1日付で退団となったものの、すぐに就職先が見つかった。サムソンでのコーチは2年ぶりで古巣復帰となった。
現役時代は中日ドラゴンズで一軍出場のないまま引退したが、コーチに転身してからは日韓5球団でバッテリーを指導してきた。サムソンでは落合英二(現千葉ロッテ投手コーチ)や門倉健(元近鉄など)と共に日本人が選手やコーチとして活躍してきた。元々、ソン・ドンヨル(元中日)が指揮官をしていた時期があり中日関係者が集まる球団でもあった。
芹澤はSKワイバーンズでもバッテリーコーチを務め、韓国シリーズ優勝、サムソンでは3年連続と現地では名コーチの1人として関係者から慕われている。来季から首脳陣が刷新される球団から声がかかるということはチームの立て直しに彼の力が必要不可欠となっているのだ。
サムソン球団は芹澤だけではなく、新しいコーチを次々と入閣させる予定だという。14年までリーグ5連覇をしていた常勝軍団が味わった屈辱。来季の巻き返しに向けて既にチームは動きだしている。また、17年はイ・スンヨプの現役最終年になる予定だ。国民打者の有終の美を飾るためにも今季と同じ順位のままではいられない。王座奪還に向けて蒼き獅子の逆襲が始まる。
出典元:
http://www.imaeil.com/sub_news/sub_news_view.php?news_id=50410&yy=2016