【国際交流】韓国の独立球団が中国のプロチームと合同練習

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今は小さな国際交流。

日本では日本シリーズ、台湾では台湾シリーズ、韓国ではプレーオフと各国で秋の野球が大盛況だ。お隣の韓国は2位・NCダイノスと4位・LGツインズの対決が行われており、ここまでNCが2連勝を飾っている。勝ち抜けまであと1勝が必要であり、次は1位・トゥサンベアーズが待っている。

ポストシーズンに進出できなかった球団は首脳陣の交代や宮崎・フェニックスリーグに参加したりと休んでいる様子は見られない。既に来季への戦いが始まっている。同じく次を見据えているのはプロチームだけではない。


映像:ヨンチョンミラクルのトライアウト
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=MtM2i1DdKIs)

 
韓国には現在、国内唯一の独立球団がある。それが昨年3月に誕生した「ヨンチョンミラクル」だ。このチームはプロになれなかった選手が集まり、大学やプロ三軍との試合を通じて実践経験を積みながら再度プロを目指すという仕組みだ。これは日本の独立リーグチームと似ている。
この時期、韓国現地も寒くなっており、練習環境は少しずつ困難になる。そのため、彼らは海外に練習機会を求めた。

なんと、チームは中国に出向いてプロチームと合同練習を開始したのだ。その相手は江蘇ペガサス。05年に「中国ホープスターズ」として誕生した球団で日本の千葉ロッテマリーンズと業務提携を結んでいる。過去、ここで佐藤兼伊郎と荘勝雄が監督、園川一美がコーチを務めた経験がある。
現在は80年代に韓国・MBC青龍とLGツインズで投手として活躍したチョン・サムフム氏がコーチをしているという。

今年からコーチとなった彼の誘いもあり実現した今回の合同練習。来る11月に中国でスポーツの全国大会の開催が予定されていることからその準備期間と練習したいということがきっかけだった。11月10日までお互いに練習を行っていく。

今年、韓国野球委員会(KBO)は去る3月に中国リーグを運営する企業と業務提携を結んだ。道具支援をはじめ、コーチ研修などを通じて韓国・中国両国の野球発展を目指すことになったのだ。また、ファン獲得に向けても既に動いている。中国のインターネット放送サイトに専門チャンネルを開設し、韓国プロ野球の試合を中継する取組みも始めた。夏場頃に行った初放送では視聴者1万人超えを記録している。

その後は目立った動きは聞かなかったが、今回は久しぶりに中国の野球情報を入手した。過去は日本も支援したことがあったが、途中で頓挫している。それだけではなく、政治的な関係悪化も影響して中国側は韓国側に指導や練習相手を依頼していると聞く。
しかし、WBCに向けて中国代表は11月に来日し、日本の社会人チームと練習試合を行う話ももちあがっている。一体、どちらが本心なのか不明だ、

アジア球界のレベルアップに繋がるのならば日本でも韓国でも指導する国はどこでも構わない。日本も名球会が東南アジアに出向いて野球指導をしているというが、まったく話題にならない。こうした活動はよりファンや野球関係者にアピールするべきではないだろうか。

出典元:
http://osen.mt.co.kr/article/G1110517927

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