帰ってきた英雄。
3月から始まったプロ野球のシーズンもあと数試合で終了する。ここまで広島が2連勝を飾り、よい形で敵地・札幌ドームに乗り込む。たとえ、日本シリーズ後もU23ワールドカップやウインターリーグが控えており、国は違えど野球が終わることはない。
海の向こうのメジャーリーグもこれからワールドシリーズだ。なんと71年ぶりの舞台進出となったシカゴ・カブス。自身は最近になってやっとアメリカの野球を勉強し始めた。まだ全30球団がアメリカン、ナショナルリーグのどこの地区に所属しているかを覚えるレベルだが、100年を超える歴史を少しずつ追っていくことは面白く感じる。
アメリカでは王建民(ワン・チェンミン/前ロイヤルズ)をはじめ、海の向こうに活躍の場を求めている台湾人選手もいる。元中日のチェン・ウェイン(マーリンズ)もその1人だ。
映像:ナショナルズ戦に登板したチェン・ウェイン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=N8SN5Zi078c)
本日24日の朝、彼は台湾に帰国した。早朝6時の到着だったが、桃園国際空港には数多くの報道関係者やファンが出迎えた。大歓声で迎えられた後、長旅で疲れているはずチェン・ウェインはすぐにサイン会を始めた。中には自身の友人もいたようで 本人からもらったサインを嬉しそうにSNSに投稿していた。
しばらく時間をおいて次に始まったのは帰国会見。これは日本と同じ光景だ。直帰させればよいのにと思うが、これも仕事なのだ。 まず今季を振り返ったチェンは次のように話した。
「今年は春季キャンプで思ったような調整ができなかったことが低迷した原因だ。しかもケガもしてしまい、ふがいないシーズンだった」
日本ではイチローのおかげもありマーリンズの試合を中継するようになったが、あまりチェンが好投している姿を見られなかったようにも感じる。結果的に成績は22試合に登板して5勝5敗 防御率4.96だった。彼は来季に向けてケガすることなく1年を過ごすことを目標とした。
そして台湾のファンが注目する第4回WBCに出場するかどうかの質問がされた。これを受けてチェンの口からは否定の言葉は出なかった。
「 まずはマーリンズ球団と話し合ってから決めたい。台湾代表の郭泰源監督とはまだ連絡を取ってはいないが、お互いに交流を深めることができればと思う。どちらにしろ決断は球団次第だ」
昨年のプレミア12に続いて代表チームの指揮を執る郭泰源監督は去る23日に台湾シリーズ第2戦の開始前、海外組とは直接会って意思確認をすると明かしていた。まずはチェン本人と会うことになりそうだ。現時点では2人だけの話し合いで出場が決まる訳ではないことがわかった。しかし、貴重な先発左腕の1人として必要不可欠な存在であることは間違いない。
チェン本人は監督と会うことにとても緊張するとしながらも台湾代表が自分を必要をしていることは十分に理解しているようだ。まだ面会する日時は決まってはいないものの、実現の日はそう遠くないだろう。
話の内容をまとめればWBC出場に対しては前向きに考えている。後はマーリンズ次第だが、参加は実現するのではないか。そうなるとオランダか韓国戦での先発を予想する。彼の今後の動向が気になるところだ。
出典元:
http://sports.ltn.com.tw/news/breakingnews/1865510