プレー継続の道へ。
現在行われている韓国プロ野球のプレーオフは第3戦を終えて2勝1敗と2位・NCダイノスがリードしている。先に3勝したほうが韓国シリーズに進出できる。昨日24日に開催された第3戦では延長11回まで戦い、4位・LGツインズが勝利。とても長い試合となった原因は両チーム合わせて25四死球が記録されたことにある。現地メディアはニュースのネタにしたが、ファンにしては喜ばしいことではない。
長時間の試合を制したが本日25日は第4戦が控えている。あまり休む時間はなさそうだ。
韓国人選手、といえばまだ去就が決まっていない日本球界関係者がいる。イ・デウン(元千葉ロッテ)もその1人だ。
映像:日本ハム戦に登板するイ・デウン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=uLBgxxdBtQI)
今季のイ・デウンは二軍では先発ローテの一角として24試合に登板し、10勝8敗 防御率3.86の成績を残した。しかし、一軍ではわずか3試合だけに終わり、1ホールドを挙げるのがやっとだった。昨年の前半戦は脅威の勝ち運で戦力となっていただけに残念なシーズンとなってしまった。
彼は兵役のために千葉ロッテを退団した。徴兵制は韓国人男性であれば必ず通る道だ。陸海空軍など種類があり、所属する部署によって違ってはくるが大体、2年から3年ほど従事しなければならない。野球選手であれば数年前まで国際大会で優秀な成績を残すことで免除されていたが、今はこれがなくなった。噂では18年のインドネシアアジア大会から復活する話がある。
韓国プロ野球ではちょうど選手として全盛期を迎える時期に兵役に行ってしまう可能性もあるため、球団は頭を悩ませていると聞く。それでも彼らには野球をしながら兵役に就く方法がある。それは軍隊か警察のチームに入団することだ。これらは韓国の二軍リーグにも参加しており、試合にも出場することができる。現地では軍隊はサンム、警察はキョンチャルと呼ばれている。一軍には参加できないが、昨年のアジアウインターリーグではKBO選抜の一員としてプレーしていた選手らもいた。
もちろん兵役をしながら簡単に野球ができる訳ではない。たとえ海外でプレーしていたとはいえ、イ・デウンも入団テストを受けなければならない。実はシーズン中に入団希望者を募集していたが、彼はこれに応募しなかった。韓国では来季はプレーできるのか、と心配する声もあったものの、警察チームの追加募集に申込みをしたことで「受験生」となった。もし、合格できなければしばらくボールを握れなくなる。
そして本日25日の午前中に首都・ソウルで実技試験が行われたという。その内容は不明だ。次は11月1日に体力測定を経て来月中旬に合格者が発表される。これまで海外リーグを経験した選手は前所属球団との契約が切れた後の2年間は韓国でプレーできないという規定があった。それでもイ・デウンは昨年のプレミア12においてチームの優勝に貢献したことが評価され、合格後も他の選手と同じように試合に出場できる。
彼の去就は来月中には決まる。日本球界経験者のその後はこれからも当ブログで追っていく。
出典元:
http://star.mt.co.kr/view/stview.php?no=2016102514535986562&type=1&outlink=1