【中韓交流】海外市場拡大を目指す韓国球界。中国に野球をPR

NO IMAGE

推し続ける国際化。

昨日27日、韓国・SKワイバーンズは過去、日本ハムで指揮を執ったトレイ・ヒルマン氏の監督就任を発表した。これまで韓国人監督に任せてきたチームは心機一転、他国の野球事情も知っている人物に再建を託した。
そのヒルマン氏は本日28日早朝4時に仁川国際空港に降り立った。発音の仕方に苦しんでいるものの既にコーチ全員の名前を覚えたという。本人もアジア2ヵ国目での挑戦に胸を膨らませている様子だ。

明日29日から1位・トゥサンベアーズと2位・NCダイノスによる韓国シリーズを控えている。日本・台湾に遅れること1週間、隣国でもついに最終決戦を迎える。両チーム関係者はもちろんのこと、休んでいる暇はない。それは上層部のKBO(韓国野球委員会)にも言えることだが、なんと彼らはプロモーション活動をしていた。


映像:09年WBC1次ラウンド韓国対中国
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=M2LfaekhjtE)

今年になってからというもの韓国球界は急に海外戦略に乗り出した。その手始めとして去る3月に中国野球協会と業務提携を結び、野球底辺拡大を約束した。5月の中国リーグ開幕戦ではKBO総裁が始球式を行い友好を示したのだ。その後、中国のインターネット放送サイトに専門チャンネルを開設して一軍の試合を中継するなどファンの獲得も狙っている。マイナースポーツと言われているとはいえ、初回の視聴者数は1万人を超えた。

KBO関係者は本日28日、中国野球とメディア関係者を招き、野球をPRするイベントを始めた。その名は「KBOリーグPAM TOUR」だ。主に韓国野球文化を紹介し、直接体験ができるものだという。これは昨年に続き、今回が2回目の開催となる。
3日間の実施でその内容は球場ツアーや球団関係者との懇談会、韓国シリーズ観戦などが盛り込まれている。

初日はネクセンヒーローズの本拠地・コチョクスカイドームにてネクセン関係者から球団マーケティングの紹介がされる。その後はトゥサンベアーズの練習施設を見学するようだ。中国側は積極的に韓国のノウハウを学ぶ。お互いにWin-Winの関係を築きながら野球交流を継続していく。

上の人達だけではなく、既に選手同士の交流も図っている。韓国唯一の独立球団であるヨンチョンミラクルは中国リーグに所属するチームの1つ、江蘇ペガサスと合同練習をしている。これは江蘇側のコーチが韓国人であることも要因で11月に中国国内で行われるスポーツの全国大会出場準備も兼ねている。

こうしてファンの目にも見える形で国際交流を行っている韓国。日本ではパシフィックリーグマーケティング(PLM)を中心として台湾球界と親密な関係を築いてはいるが、NPBが先頭に立って行っているものはほぼない。このままでは強さやプレーの技術は上位を保つことができても、グローバル化の流れからは置いていかれるだろう。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=111&aid=0000470126 

アジア野球カテゴリの最新記事