【球団改革】今季9位に沈んだ韓国・サムソン。メジャーから選手情報屋を獲得

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現場を知っている人に一任。

レギュラーシーズンにおいてチームには常に順位がつきまとう。上位に入ればポストシーズンに進出できるが、その逆に下位に沈めば首脳陣が刷新されるなどオフになれば忙しくなる。成績が悪かった原因は色々あることだろう。その中には助っ人選手の不振が1つの理由にもなったりもする。
今季を考えるとオリックスが当てはまるのではないか。

お隣の韓国でも同様に助っ人達に悩まされた球団もある。それは昨年のリーグ優勝から一転、9位に落ち込んだサムソンライオンズだ。日本球界からはアーロム・バルディリス(元横浜DeNA)を獲得するも故障が多く、本来の力を発揮することができなかった。

これを受けてサムソン球団はメジャーリーグ・ワシントンナショナルズから「情報コーディネーター」を呼び、テコ入れを図る。


映像:サムソンの情報コーディネーターになったウエイドマイヤー
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=WCj2ziNIqnUka)

今回、守備コーチを務めていたマーク・ウエイドマイヤーがサムソンの助っ人選手獲得を手助けすることになった。彼は現在61歳。選手としてメジャー経験はないが、カンザスシティロイヤルズでのコーチを皮切りにロサンゼルスドジャースやダイヤモンドバックスなどでスカウトを歴任している。つまりコーチとスカウトの二刀流だ。

今年のサムソンはバルディリスを含む3人の助っ人体制でシーズンが始まったが投手陣が不発。その後も入れ替えもしたが、チームの期待に応えることはできなかった。以下は今年の助っ人成績。

・投手
コリン・バレスター
右投/元ナショナルズなど
3試合 0勝3敗 防御率8.03

カール・ウェブスター
右投/元レッドソックスなど
12試合 4勝4敗 防御率5.70

アーノルド・レオン
右投/元アスレチックスなど
2試合 0勝1敗 防御率11.25

ヨハン・フランデ
左投/元ロッキーズ
13試合 2勝6敗 防御率7.60

・野手
アーロム・バルディリス
右打/元横浜DeNAなど
44試合 打率.266 本塁打8 打点33

韓国では助っ人選手の獲得は各チーム3名までと決められている。投手だけ、野手だけということはできない。また、日本のように何人も入団させた後で一軍メンバーを決めるということではなく、きっちり3人なのだ。

バルディリスは5月頃から故障に悩まされ、何度も退団の危機を迎えた。しかし、いくらケガをしても打撃不振になっても守備面も評価されていたこともあって8月まではチームに残った。それでも右アキレス腱の負傷が発覚し、手術のために帰国した。

成績だけをみれば誰しもが期待外れだろう。韓国メディアは「史上最悪の外国人の悪夢」と題して彼らの不振を嘆いている。昨年までのリーグ5連覇から一気に転落したサムソンはこのままでは来季を迎えることができない。先日、巻き返しに向けて監督を交代させた。既にコーチ陣も変わり、芹澤裕二氏(元ヤクルト二軍バッテリーコーチ)も2年ぶりの古巣復帰を果たした。
そして問題の助っ人に関してはウエイドマイヤーがアドバイスを送る。彼はスカウトではなく、あくまでも選手情報提供者として活動する。

今回の決断の理由は球団スカウトでは選手の性格や負傷歴を把握することが難しいことにある。アメリカ現地で常にプレーヤーを見ているウエイドマイヤーならばそれが可能だと期待を寄せているようだ。

来季はケガ知らずの鉄人助っ人の獲得へ。メジャー球団スカウト経験者の力を得たサムソンは生まれ変わることができるか。現在、サムソン製品が爆発する問題が起きているが、野球においては打線の爆発を願いたい。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=241&aid=0002609096

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