夢への再挑戦。
オフに入り、韓国プロ野球もFA市場が活発になる時期だ。しかし、NCダイノスが組織的に八百長を隠ぺいした疑惑が出た。これに対し代表取締役は声明文を掲載して否定した。 これからは警察の取り調べにも応じるといい、進展があればその都度報告するという。たとえ無実にしてもこの時期に話題になるのは痛ましいことだ。
NCだけではなく、他球団の選手も疑われている。事実解明はしなければならないが、選手達は仕事(プレー)をしなければならない。中にはメジャー進出を夢見ている者もいる。ロッテジャイアンツに所属するファン・ジェギュンもその1人だ。
メジャー移籍に再挑戦するファン・ジェギュン
彼は右投右打の三塁手で広角に打ち分ける打撃を武器としている。08年はウリ(現ネクセン)で高津臣吾と10年から約1年半はロッテでイ・デホとチームメイトだった。彼が日本球界に移籍してからは打線の中軸に定着している。今季から背番号10を背負い、4番として活躍。打率.335 本塁打27 打点113の成績を残した。
ファン・ジェギュンは昨年のプレミア12にも出場し、チームの優勝に貢献した。その勢いでメジャー挑戦をしようとポスティングシステムを利用したが、入札球団は現れず残留している。今季、チームは8位とポストシーズンを逃すも孤軍奮闘して前述の数字を残した。これは自己最高成績で本人も自信を深めたようだ。
ひと足早くシーズンを終えたことで彼は先月24日からアメリカで自主トレを行っている。「MLBネットワーク」はファン・ジェギュンがメジャー球団に対して練習を公開すると伝えた。ここでアピールして移籍の可能性を高めようという訳だ。昨年とは違ってFA権を行使するために、獲得意思がある球団とは自由に交渉することができる。
すでにサンフランシスコジャイアンツやアトランタブレーブスら7球団が興味を持っているという。韓国のFAも11日から解禁されることもあってそのまま関係者と接触するとみられる。それでも12月5日から開催されるウインターミーティングを通じて球団は獲得するか否かを決めることになる。
既にメジャー移籍一本に絞ると言われているが、韓国国内球団も黙ってはいられない。たとえチームが低迷しているとはいえ、選手個人の能力としては高評価されている。他球団も交渉したいといえば移籍先決定日は延びるばかりだ。
果たして何球団が手を挙げるのだろうか。夢への再挑戦が今、始まる。
出典元:
http://osen.mt.co.kr/article/G1110532258