いきなり赤信号!?
現在、侍ジャパンはWBCに向けて強化試合を行っている。昨日11日まではメキシコと対戦したが、本日12日からはオランダ戦だ。相手のコーチにはアンドリュー・ジョーンズ(元楽天)がいる。彼が出場する訳ではないが、日本球界関係者がいると何となく応援してしまう。
来年3月の本番では韓国・コチョクスカイドームで 一次ラウンドを迎えるオランダ。日本と再戦するためにはこれを勝ち抜かなければならない。対戦相手は韓国・台湾・イスラエルだ。
ホスト国となった韓国はオランダに対して苦い経験をしている。13年の前回大会では初日に0対5で敗れ、出鼻をくじかれた。残りの2試合は勝利したが、得失点差で一次ラウンド敗退となっている。リベンジのため、今回はひと足早く最終28人のメンバーを発表した。しかし、いきなり赤信号のようだ。
写真:17年WBC韓国代表の最終エントリー一覧
(出典:KBO公式Facebookページ https://www.facebook.com/kbo1982/?fref=ts)
今回発表されたメンバーにはイ・デウンやキム・テギュン(ともに元千葉ロッテ)ら日本球界関係者のほか、カン・ジョンホ(パイレーツ)やチュ・シンス(レンジャーズ)などメジャーリーガーの名前もある。もちろん彼ら全員の状態が万全であれば脅威となる。国内選手でもここで結果を残せば将来的なメジャー進出の可能性も高まるだけにやる気マンマンだろう。
しかし、WBCは開催時期が3月というのが懸念事項だ。ちょうどシーズン開幕直前と重なるため、球団によっては選手を派遣しないと表明するところが出てくる。また、新入団となった選手については契約など環境を整えなければならない。つまり、今回選ばれた中で出場できない選手も出てくる可能性があるということだ。
全28人の中で海外移籍を目指しているのは3人。投手はキム・グァンヒョン(SK)とヤン・ヒョンジョン(KIA)、野手はチェ・ヒョンウ(サムソン)だ。韓国国内に残留すれば出場は容易だが、メジャー球団と契約すると参加が難しくなるかもしれない。海外だと移籍先が決まるまでに時間がかかる。その時期も選手によって違うことから苦労することだろう。
この3人はチームでも中心となるべき選手達だ。キム・グァンヒョンとヤン・ヒョンジョンは貴重な先発左腕、チェ・ヒョンウは今年、首位打者や打点など打撃6冠を達成した打線の軸だ。彼らが抜けることになれば大きな痛手となる。
そのほか、国内選手の中でも負傷したという情報もあり、必然的に選手の入れ替えをしなければならない。全出場国、選手に共通して言えることだが、ケガには細心の注意を払わなければならない。もし、WBCで負傷すればシーズンを棒に振ることも考えられる。
いきなり大きな壁にぶつかった韓国代表。果たして、この問題を解決することができるのか。ちなみに本日から侍ジャパンが臨むオランダ戦はキム・インシク監督自ら視察するという情報がある。試合中は東京ドームのどこかにいるだろう。自身も参戦予定のため、彼を探そうと思う。
出典元:
http://sports.chosun.com/news/ntype.htm?id=201611120100108280007242&servicedate=20161112