新制度はどう使うか。
来年3月に控えている第4回WBC。アジアでは韓国代表がひと足先に最終28人の出場選手を発表した。中南米に目を向けてみるとベネズエラやドミニカなど出場選手予想がされており、メジャーリーガーがズラリと並んでいる。
この大会の面白い点は選手やその両親の国籍によって出場する国を選択できる点だ。例えば、ロビンソン・カノ(マリナーズ)はアメリカとドミニカの二重国籍であり本人の意思次第でどちらのチームに入ることができるのだ。ファンにとってワクワクする大会は既にすぐそこまで迫っている。
今回のWBCでは以前とは違う制度ができるという。お隣ではこの新制度が話題となっている。
第4回大会から最終メンバーに加えて投手の予備エントリー10人を登録できるというものだ。もし、負傷の有無に関わらず、1,2人ほど入れ替えができる。
去る18日にニューヨークで行われた参加国会議においてこの予備エントリー入れ替え制度についての議論があったという。韓国代表が発表した50人の候補の中には投手は23人だったが、最終メンバーは13人になっていた。この中から選ぶことになる。
ライバルである日本は田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)らを一次ラウンドから出場させる方向で事を進めているが、球団の許可によっては厳しくなる。しかし、この制度を使えば2次ラウンドを勝ち抜いてアメリカでの戦いになったときに彼らは参加しやすくなる。結局はシーズンへの負担を減らすことが目的なのだろう。
今のところ韓国代表の投手陣にとってはこの入れ替え制度の影響はなさそうだ。だが、キム・グァンヒョン(SK)やヤン・ヒョンジョン(KIA)などメジャー入りを目指している選手達もメンバー入りしているため、今後の動向によっては出場できない可能性もある。
ひと足早く選手を発表して対戦相手の戦力分析に時間を充てているのはよいが、肝心の自国の選手達の去就が不透明では合宿や練習試合などの日程を立てることができない。果たして選手入れ替えの新制度を上手に活用することができるのか。
出典元:
http://sports.chosun.com/news/ntype.htm?id=201611230100194680013115&servicedate=20161122