思考は日本よりもアメリカ!?
日本球界のFA市場は糸井嘉男の阪神移籍が決まってからというもの、ひとまず落ち着いた感じがある。まだ陽岱鋼(日本ハム)や山口俊(横浜DeNA)ら新しい所属先が未定の選手もいるが今年中には決着がつきそうだ。
最近では各球団とも新助っ人の獲得報道が多い。特に注目したいのはアレックス・ゲレーロ(中日)だ。15年にドジャースで11本塁打を放った大砲の入団については大きく報じられている。今年は故障者リスト入りの影響であまりプレーはしていないようだが、現役メジャーリーガーの来日はとても楽しみだ。
隣の韓国でも日本同様に各チームの補強が始まっている。先日、KIAタイガースがFA宣言していたチェ・ヒョンウ(サムソン)の獲得を発表した。打撃二冠の強打者の入団はチームにとっても大きな力となるだろう。他にもFA中の選手らがいるが果たして、日本に来るのか。
映像:ヤン・ヒョンジョンの紹介
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=Bi8Y7M0B7hY)
今回移籍が決まったチェ・ヒョンウは来日の可能性もあった。昨年の今頃は日本行きに興味を持っており、長打力には定評があった。今年は打率と打点のほかに二塁打なども球界トップ。友人の話では32歳という年齢もあるが、彼の打撃は日本では通用しないのではないか、と言っていた。
他にも海外進出を目指している選手といえばキム・グァンヒョン(SK)やヤン・ヒョンジョン(KIA)、そしてチャ・ウチャン(サムソン)の3人だ。
チャ・ウチャンについては先週に日本球団と入団交渉を始めるニュースが飛び込んできたが、進展があったのはまだ不明だ。もし、合意したとしたとすれば今はメディカルチェックをしているはずだ。検査を通過すれば晴れて入団発表ができるだろう。昨年のプレミア12で日本戦にも登板した速球左腕の決断が気になる。
その一方でキム・グァンヒョンとヤン・ヒョンジョンの2人はメジャー球団からの身分照会を受けている状態だ。2年前は共にポスティングシステムを利用してアメリカ行きを目指した。しかし、金額面に納得がいかず辞退した経緯がある。今回は前回とは違い、FA権を持っているためどこの球団とも交渉ができるため、移籍機会は広がる。
もちろんこの3人についても日本のチームが放っておく素材ではない。チャ・ウチャンについては具体的に興味を持っている球団名は明かされていないが、残りの2人は特に阪神が以前からラブコールを送っている。先日、チームは抑え候補のメンデスを発表したばかり。先発投手の補強をするかはどうかは微妙なところだ。
最近、韓国現地では今年のメジャー移籍ラッシュの影響で選手やファンの関心は日本よりもアメリカにあるとの声が挙がっている。やはり魅力は世界最高峰の舞台であることや年俸の高さだ。イ・デホ(マリナーズ)やキム・ヒョンス(オリオールズ)、オ・スンファン(カージナルス)など活躍した選手もいることから国内選手達の憧れは強くなるばかりだ。
それでも日本にも魅力があるのではないか。上手くいけばメジャーへの足掛かりにすることができる。ダルビッシュ有(レンジャーズ)や前田健太(ドジャース)など投手のメジャーリーガーを輩出していることもあり、2桁勝利を3年ほど記録すれば機会があるのではないか。
果たしてFA中の3選手の決断はいかに。
出典元:
http://sports.mk.co.kr/view.php?no=822035&year=2016