すべては春に。
12月2日は第4回WBCのために50人の選手候補リストを提出する日だ。なぜか韓国や台湾は既にメンバーを発表した。
韓国に関しては出場選手28人までも決まっている。それは戦力分析に充てているのだ。
その一方で投手陣が弱いと言われている台湾は未だにその改善策が見つかっていない。カギとなっていたメジャーリーガーが出場しないと表明しているからだ。それは王建民(ワン・チェンミン)だ。

写真:ヤンキース時代の王建民
今季、ロイヤルズに在籍した王建民は球団から戦力外通告を受けた。未だに移籍先が決まっておらずこの先は不透明な状態だ。
彼は本日30日、母国・台湾に帰国した。現地メディアはもちろん、多くのファンがその姿を見ようと空港に集まった。
必ず帰国直後のインタビューとサイン会がある。アメリカからの長旅に疲れも見せず黙々とこなす姿があった。
インタビューでは今後について話した。来年のスプリングトレーニングでメジャー球団と契約できなければユニフォームを脱ぐ覚悟でいるという。
また、WBCについては出場しない意向を示しながらもチームを率いる郭泰源監督に対して次の言葉を送っている。
「アメリカまで出向いてまで出場オファーをして頂いたのにお断りする形となってしまい、申し訳ない」
王建民自身は台湾代表として試合に出たいと思っているが、所属先が決まっていないために辞退した。もし、ロイヤルズ残留か移籍が決まっていれば出ていたのかもしれない。
投球の約9割はシンカーという珍しい投手だ。13年WBCでは日本に対して好投を見せていた。3年ぶりのメジャー復帰を果たした今季は153キロを記録するなど力は衰えていないようにも思える。
ひとまずスプリングトレーニングに合わせて調整を続けていく。まだ引退するのはまだ早い。
出典元:
http://udn.com/news/story/6999/2138254