【レジェンド】韓国の国民的打者、イ・スンヨプ。来年は現役最終年

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目指せ、有終の美。

毎年オフになると選手それぞれの人生が変わる。戦力外通告を受ける者がいれば、引退を決意する者など境遇はさまざまだ。毎年12月31日には戦力外になった選手に密着する番組が放送されるが、決してプロ野球は華やかな世界ではないことが実感できる。引退試合を開いてもらえる選手はごくわずかなのだ。

引退といえばお隣の韓国で来年を最後に国民的打者がユニフォームを脱ぐ。それは日本球界でも活躍したイ・スンヨプ(サムソン)だ。

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写真:ソフトバンクとの親善試合に出場したイ・スンヨプ

今年40歳を迎えた彼は日本を離れて今でも自慢の長打力は健在だ。今季は日韓通算600号本塁打を達成したほか、通算1411打点と韓国球界歴代最高の数字も残した。成績は打率.303 本塁打27 打点118だった。

これまでリーグ5連覇をしていたサムソンだったが、ヤマイコ・ナバーロ(元千葉ロッテ)やパク・ソクミン(現NC)といった中軸を担った選手達が退団して打力の低下が心配されていた。またケガ人も続出した影響もありシーズン9位に沈んでしまった。一時期は最下位に転落する屈辱も味わっている。

そのような状況でもイ・スンヨプの心は折れなかった。主に6番打者としてチームと打線の精神的支柱を担い、周りをけん引。自身が7月に観戦したLGツインズ戦でも本塁打を放ち、ファンを熱狂させていた。

既に彼は今季開幕前に2017年シーズン限りでの引退を表明しており、2年契約を結んでいたのだ。つまり来年は現役最後の年となる。イ・スンヨプは日本球界にいた時期もあるが、韓国国内ではサムソン一筋14年というまさにチームの顔というべき選手だ。

来年は韓国球界のレジェンドとして華やかな引退セレモニーが開催されるだろう。しかし、 41歳を迎えるシーズンはこれまで以上に彼への負担が大きくなる。なぜなら4番打者として活躍していたチェ・ヒョンウがFAでKIAタイガースに移籍し、現時点では長打を期待できる選手が少ないからだ。アーロム・バルディリスもいなくなり、ナバーロが復帰する可能性もあるがまだ不透明だ。

まだシーズンが始まっていないため何とも言えないが、果たして有終の美を飾ることはできるのだろうか。彼の背番号36が永久欠番になることは確実。メジャーリーグではデレク・ジーターの背番号2が永久欠番になることが決まり、来年にセレモニーが行われる。イ・スンヨプにも同様な出来事があるのだろうか。

ぜひ日本のファンに彼の雄姿を見てほしい。日韓で活躍した打者を見届けることができるのは2017年のみなのだ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=047&aid=0002135749 

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