意地でも出たい。
本日20日、侍ジャパンが来年3月に開催されるWBCに出場する選手18人を発表した。世界中が注目する大谷翔平はもちろんメンバー入りした。そのほかファンが予想したであろう選手達が順当に入っている。世界一奪還を目指して戦う以上、誰もが予想できない選手の出場はないだろうがちょっとしたサプライズがあってもよいのではないか。
残り10人は本番が近くなってから発表する、注目されるメジャー組は選ばれるのだろうか。先日、カブス入りが決まった上原浩治は出場に向けてやる気満々のようだ。
メジャーリーグが主導するWBCは球団の方針によって選手の出場が左右される。ダルビッシュ有はレンジャース幹部の考えにより参加が厳しそうだ。これを受けてお隣の韓国では疑問の声が挙がっている。なぜなら同チームにはチュ・シンスがいるからだ。
映像:レンジャーズに所属するチュ・シンス
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=vdWbFgpelL8)
チュ・シンスも今や韓国人野手を代表するメジャーリーガーとなっているが、今季は故障に悩まされわずか48試合の出場に終わった。不完全燃焼で終わった彼はWBCでの活躍をシーズンにつなげようと参加する気持ちでいたのだが、レンジャーズからストップがかかった。
どこの国よりも早く28人の最終メンバーを発表した韓国代表。しかし、キム・グァンヒョン(SK)の肘の故障やカン・ジョンホ(パイレーツ)の飲酒運転問題で改めて選手を選び直さなければならない。今オフ、海外FAを通じてメジャー移籍を目指していた選手もいたものの、全員が韓国国内に残留した。右腕不足を除けば投手陣は問題ないだろう。その逆に野手陣が危なくなってきた。
現時点ではキム・ヒョンス(オリオールズ)の出場については問題なさそうだが、世界と戦うにあたりチュ・シンスの力は必要だ。チームとしても一次ラウンドでは台湾やオランダ、イスラエルと強豪と対戦するだけに彼がいなければ二次ラウンド進出は厳しい。チームとしても何としても出場してほしいと願っている。
そこで韓国プロ野球委員会(KBO)はレンジャーズ球団に対してチュ・シンスのWBC出場要望書を提出することに決めた。元々、このWBCは野球の国際化を目指してメジャーリーグが主導する大会だというのにそのメジャー側が選手を出し惜しみしていては開催意義が薄れてしまう。レンジャーズとしては故障が多かったチュ・シンスを大事にしたいのは わかるが、出たいと言っているのは選手本人なのだ。
韓国代表を率いるキム・インシク監督も「チュ・シンスを出場させない理由を知りたい」と球団側の意向を1日でも早く知りたいと思っている。
ちょうど開催時期がシーズン開幕前ということがあり、メジャー側は球団によりけりだが選手を派遣しようとはしない。もちろん選手個人が出場するか否かを決めるのだが、拒否に関しては明確な決まりごとがない。ちょうどメジャーリーグ事務局と選手会が線引きをしようと話し合っているところだという。
この結果次第ではチュ・シンスの大会出場の可能性が高まるかもしれない。KBOはレンジャーズ側に送る要望書の返答を待ちながら次の手を考える。
出典元:
http://sports.news.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=001&aid=0008903422