【17年WBC】陽建福が台湾代表の合宿に参加

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救世主となるか。

来年3月のWBCに向けて侍ジャパンにまた動きがあった。青木宣親(アストロズ)がメジャー組からの参加第1号となったのだ。移籍先も無事に決まり、満を持しての参戦となる。大会には09年以来、3回目の出場となり野手陣のけん引役が期待される。

その一方で現在合宿中の台湾代表にも同様に大会に向けて準備をしており、チェン・グァンユウ(千葉ロッテ)やリャオ・レンレイ(巨人)らが合宿中だ。投手陣不足と言われているため、プロアマ関係なく選手を集めなければならない。

今年、愛媛マンダリンパイレーツに在籍していた陽建福(ヤン・チェンフー)もこの代表合宿に姿を現した。

 
映像:07年、アジア選手権の日本戦で投球する陽建福
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=8K9YDhdxEBs) 

陽建福は愛媛でのシーズンが終わった後、中国で指導者研修を受講。その後は台湾球界復帰を目指して調整を続けていた。 昨年まで最速135キロだった直球が147キロまで回復したこともあって本人は自信を持っているようだ。

昨日20日は台湾プロ野球初となるトライアウトが開催されるも彼の姿はなかった。オファー待ちの状態だったが移籍先が決まる前に代表チームに呼ばれたのだ。まだ最終メンバーは発表されてはいないが、もし選出されれば6年ぶりの代表復帰となる。

今回の合宿参加は郭泰源監督からの電話がきっかけだったという。陽建福は「電話を通じて郭監督から直接依頼があった。合宿参加はとても緊張する」と久々の代表の練習着に身を包んで心境を語った。 

昨年のプレミア12のときと同様に投手陣に不安があるのには変わりない。本来ならばチェン・ウェイン(マーリンズ)や王建民(ワン・チェンミン/元ロイヤルズ)らメジャー組に頼る予定だったが、ほぼ全員の参加は難しい。そこで代表経験もある陽建福に白羽の矢が立ったのだ。

ある意味、この合宿や本戦は台湾球界復帰の足掛かりとなるだろう。もし彼が活躍できれば13年大会当時の王建民当時のように新天地が決まる可能性がある。ちょうどよいタイミングで代表チームに呼ばれた形となった。

台湾が臨む一次ラウンドでは韓国・オランダ・イスラエルとの対戦を控えている。韓国は選手選考で問題が山積みのようだが、オランダやイスラエルはメジャーリーガーを数多く揃えることだろう。野球は投手の投球次第で試合の展開が決まるといってもよい。陽建福の登板はチームにとって大きな力となる。

本人も「WBCでは台湾が強いことを証明したい」と意気込んでいる。まずは正式な代表入り、そして一次ラウンド突破に向けて調整を続ける。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/834097 

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