【史上初】中信兄弟の新監督決定。アメリカ出身のコーリー・スナイダー

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史上初の試み。

台湾球界は去る20日にトライアウトを開催した。全27人の参加者のうちNPB出身者は西村憲(元阪神)と香月良太(元巨人) の2人。4球団しかない台湾は日本よりもとても狭き門だが、中信兄弟が西村を春季キャンプに招待することを決めた。実際に入団できるかはわからないが、第一関門を突破した。

その中信兄弟はチーム内でも大きな動きがあった。来季からの新監督が決まり、球団史上初となるアメリカ出身者が就任することになった。その名はコーリー・スナイダーだ。


映像:中信兄弟の監督に就任するコーリー・スナイダー
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=Ys8syo0B4x4)

スナイダーは現在54歳。86年に23歳でメジャーデビューを果たすと主に右翼手としてインディアンズやドジャースなど6球団でプレーした。現役9年の通算成績は打率.247 安打902 本塁打149 打点488だった。引退後はマリナーズ3Aで打撃コーチ、今季はメキシカンリーグの「ペリコス ・デ・ プエブラ」を率いてチームを優勝に導いた。

前後期制ペナントを行っている台湾球界において今年の中信兄弟はまさに天国と地獄の両方を見た年となった。前期は開幕からわずか数試合でチーム100得点を記録する超強力打線を形成して優勝したものの、台湾シリーズでは2連勝からの4連敗を喫した。その責任をとって呉復連(ウー・フーリエン)監督が辞任するという事態となった。

そこでチームは新しい風を入れようと新監督としてメジャー出身者を探していた。28年の球団史を振り返ってみると13人が指揮を執ってきたが、そのうち4人が日本人だった。実際に率いたのは森下正夫(元南海)や山根俊英(元広島)、中山俊丈(元中日)に中込伸(元阪神)だ。

14年に兄弟エレファンツから現在のチーム名に変わってからは日本式の練習を実践してきたという。今年も日本人選手はいなかったが、トミー・クルーズ(元日本ハム)など海外出身者がコーチに就任してアメリカ野球の考え方も導入された。

中信兄弟はメキシカンリーグで結果を残してきたスナイダーを監督に迎え、台湾シリーズ制覇を目指す。打線は前期シーズンのような攻撃力を発揮できれば問題ないが問題は投手だ。まずは来年の春季キャンプで西村を招待して戦力になるかどうかを確認する。もし、彼が入団できれば阪神ファンも球場に呼ぶことができる。また林威助やジェン・カイウンがいることもプラスだ。

見どころが多い中信兄弟。新たに生まれ変わるチームの闘いに注目だ。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/835587

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