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今オフのFA市場の主役は巨人だった。山口俊と森福允彦、陽岱鋼の3人を獲得して日本一奪還に向けて本気度を他球団に見せつけた。
既に日本で入団会見を行った陽岱鋼は本日28日に故郷の台湾でも会見をした。場所は5つ星の評価を受ける台北の超高級ホテルだった。
写真:巨人入団が決まった陽岱鋼
この会見に出席したのは陽岱鋼と堤GM。台湾メディアが集結し盛大に行われた。その中には自身の友人も取材に訪れていたようだ。
陽岱鋼は巨人との交渉したときのことを振り返り次のように話した。
「堤GMは入団してほしい。日本一になるためには君の力が必要だと言ってくれた」
当初、オリックスや楽天からも誘いがあったが最後に手を挙げた巨人入りを決断。チームには既に中堅を守れる外野手が6人いるものの、堤GMははっきりと「センターラインが弱点だ」と言っていた。
巨人が陽岱鋼に注目した理由は守備範囲の広さにある。広い札幌ドームで躍動していたその姿は本拠地を狭い東京ドームに変えるだけでその能力をこれまで以上に発揮することができる。
今回は5年契約と言われており、ケガさえなければ一定期間、レギュラーは確約された形となった。
入団会見の途中、来年3月に開催されるWBCの話となり、巨人が彼の出場を容認するかどうかが注目された。
堤GMによると今年8月に負った骨折の回復具合によって決めるという。本人は出場する気持ちでいるが、球団と話し合って決めるに留めた。
陽岱鋼が入団したことで台湾のファンを球場に呼ぶことができる。たとえ現地に行けなくとも中継があるが、今のところは全試合は難しいようだ。今はFOXスポーツ台湾で巨人の主催試合を放送しているものの、ビジターについてはまだ未定だ。
巨人と台湾。この両者の関係は68年の台中キャンプから始まった。その後は90年や93年、08年に台湾プロ野球選抜と親善試合を行い、今年の三軍遠征と歴史は続いている。最近ではOB戦もあり、ますます深い関係を構築中だ。
こうして台湾が身近になるのはよいことだ。今後は台湾プロ野球球団との交流戦も期待したい。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/838034?from=fb_et_baseball