【手腕発揮】郭泰源が台湾の新球団・富邦の球団顧問就任へ

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新たなスタートの準備中。

来年から台湾プロ野球は新たな歴史を迎える。新球団・富邦ガーディアンズがプロ参入初年度を迎えるのだ。このチームは今年、台湾シリーズを制した義大ライノズを買収して誕生したばかり 。選手は基本的に義大所属の選手達が所属することになっており、今は補強やフロント陣の整備に向けて準備を進めている。

その第一手として郭泰源を球団顧問に就任させるという意向が発表された。

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 写真:11月20日の巨人-台湾OB戦で登板した郭泰源

郭泰源は今季まで統一ライオンズを率いていたが、成績不振の責任とって辞任していた。この退団は来年3月のWBCでチームの指揮を執ることも関係しているようだ。現在は代表監督という肩書きがあるものの、大会が終わってしまえば無職となる。

監督辞任を知った富邦関係者は以前から彼にオファーをしていたという話がある。チームは本日30日、球団の新しいロゴと事務所をメディアに公開して新たな門出をアピールしていた。この出来事があった同日に郭泰源のニュースも報じられたのだ。

現場を離れるのはファンにとってさびしいことではあるが、過去を振り返ってみるとフロント入りをした経験を持っている。97年オフに西武退団後、台湾に戻った郭泰源はその前年から始まったリーグ「台湾大聯盟(台湾メジャーリーグ)」の技術顧問になった。その後、渡辺久信や石井丈裕らの台湾球界入りを手助けをし、球界発展に尽力した。また、06年からは誠泰コブラズ(現在は消滅)の技術顧問にも就いている。その前年までは監督を務めていたが、この年から2年間、裏でチームを支えていた。

既に郭泰源は富邦の顧問就任に意欲的なようで「球団に対して何ができるのか、細かいところを詰めていきたい」と話している。

富邦は郭泰源だけではなく、陳金鋒(チェン・ジンフォン)をコーチとして迎え入れようとしている。彼は今季までLamigoモンキーズに所属しており、多くのファンに惜しまれて引退した台湾人初のメジャーリーガーだ。来季はWBCの代表コーチとしてチームを支えることになっている。 

よく新球団の1年目のシーズンは苦しむ場合が多いが、簡単にいえば義大の選手達が全員移籍したような形であり、大幅な戦力ダウンはしないだろう。既に富邦はプロバスケットチームも持っているためスポーツチームの運営経験もある。ただし野球チームを持つのは初めてとなるため、そこは経験者の力を借りるという訳だ。

 
今年、統一の監督として力を発揮することができなかったが、 フロント入りをして新球団のスタートをバックアップする。顧問ということはある意味、チームの裏のボスだ。彼の手腕に注目していきたい。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/839833 

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