【所信表明】韓国プロ野球総裁が決意。「クリーンなイメージづくりを」

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新たな年はクリーン化。

2017年を迎えた。今年の野球界の大きな行事としては今年3月にWBCがある。アメリカやベネズエラ、ドミニカ共和国は数多くのメジャーリーガー達が参加を表明していることもあり、今まで以上に盛り上がりそうだ。その一方で侍ジャパンは未だに発表されていない残り9人のメンバーは誰になるのか、注目だ。

日本同様に大会一次ラウンドのホスト国である韓国では韓国野球委員会(KBO)のク・ボンヌン総裁が今年の決意表明を行った。

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昨年の韓国球界を振り返ってみると暗い話題が多かった。イム・チャンヨン(KIA)とオ・スンファン(カージナルス)が関わった海外賭博の関係でKBOは彼らに制裁を下した。また、夏頃になると選手の八百長など不祥事が発覚した。しかし、それと反するかのようにリーグ全体の観客動員数は過去最高の800万人を超えた。求められるのは韓国プロ野球の良いイメージの発信となる。

そのことはク・ボンヌン総裁も強く感じていることで次のように所信表明をしていた。

「昨年は球界に暗い話題が多かったですが、今年はビデオ判定を導入して選手や審判の八百長が起こらないように最善を尽くしていきます。また、今後は球場のインフラと観戦環境の整備にも力を注ぎます」

昨年、自身は韓国国内の3球場に足を運んだ。特にNCダイノスの本拠地・マサン球場は家族連れのファンの獲得を目指して大型の席が数多く用意されていた。しかし通路が坂になっており、親子3世代での観戦はなかなか実現できなそうだ。自身も何度か散策したものの、とても歩くことが怖かった記憶がある。

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 写真:韓国・マサン球場

まだハンファやKIAの本拠地を訪れたことがないため、現時点で観戦環境については書くことはできないがファンからは改善を求める声があるようだ。ちなみに一昨年に誕生したコチョクスカイドームも開場当時は通路が狭いという話があったが、現地に行った友人によるとそれなりに改善していたようだ。

コチョクスカイドームといえばWBC一次ラウンドの会場だ。ここで対戦するのは韓国・台湾・オランダ・イスラエル。初出場のイスラエルはユダヤ系アメリカ人の選手が中心となるため、ここまで約10人のメジャーリーガーが出場を表明している。とても強敵と言えるだろう。その一方で韓国は選手のケガや不祥事などで選手選出が思うようにできていない。

とても厳しい闘いになりそうだが、このWBCの試合を開催することは世界に対して韓国野球をアピールする場となり、クリーンなイメージを発信する機会ともなる。ク・ボンヌン総裁もWBCに大きな期待を寄せている。

「身近で代表チームの試合を見ることができて嬉しいです。今回のWBC開催を通じて世界に対して韓国野球をアピールし、KBOの海外野球底辺拡大活動のための土台づくりにしたいと思います」

KBOの海外野球支援活動は既に始まっている。去る3月に中国プロリーグを統括する企業と業務提携を結び、両国間の野球交流が始まった。また、韓国球界初の三冠王に輝いたイ・マンス氏(元SK監督)がラオスで普及活動を行っているのだ。ラオスでは今年1月下旬に野球大会が開催される予定になっている。

以前、韓国プロ野球の雑誌に「韓国は2020年の東京五輪までにアジア野球のリーダーになる」という目標が書いてあった。このままではリーダーどころか悪いイメージのまま底辺に落ちていくことになる。まずは魅力ある球界の再建を目指して突き進んでほしい。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=108&aid=0002581052 

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