【17年WBC】実践経験を積む台湾代表。2月4日から豪州合宿

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経験積んで世界へ。

今年は第4回WBCの年。侍ジャパンは最終メンバーの前に出場選手19人を先行発表した。残りはメジャー組との交渉次第となるが、上位進出を目指すことを考えれば特に投手陣が不安でならない。自身としては優勝しなくてもよいと思っている。勝つことも大事だが、大会が終わった後、日本が世界の野球普及・振興のために何ができるのかを考える機会としてほしい。

一方で一次ラウンドでは対戦しないが、厳しい闘いを強いられる台湾代表。現在はいち早く代表合宿を行っている。まだ最終メンバーは発表されていないが、32人までは絞っているため時間をかけて選手選考をしている。

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写真:台湾代表を応援するファン

以前から投手陣が弱いと言われており、メジャー組ではチェン・ウェイン(マーリンズ)や王建民(ワン・チェンミン/元ロイヤルズ)をはじめ、アメリカにいる台湾人選手のほとんどが出場を辞退することになった。その結果、彼らの穴を埋めるため、日本組や台湾アマチュアからも幅広く選手を募るはめになったのだ。

既に日本からはチェン・グァンユウ(千葉ロッテ)が参加している。主にチェンジアップを投げて、投球術を磨いているという。残念なことにまだWBC公式球を使用できておらず、社会人専用のボールで練習している。チームを主導するアマチュア関係者によると既にボールは500個購入済みで数日後に届くそうだ。

今後が2月4日からオーストラリアで海外合宿を行う予定。 そこでは現地プロチームと5試合闘うことになっている。しかし、出発日には日本プロ野球の春季キャンプが始まっているため、日本組は最初から参加はできない。その代わり、所属チームで調整を行うことになる。

このオーストラリア合宿については投手を多めに帯同させて実践経験を積む。チームを率いる郭泰源監督は次のように話している。

「できれば日本組もオーストラリア合宿に参加してほしいが、所属チームのキャンプを優先しなければならない。もし、できるなら調整終了後に日本から直接飛んできてほしい」

投手にとってWBC球への慣れと実践は重要なことだ。昨年、侍ジャパンが強化試合で苦しんでいたように台湾代表も同様の事態に陥る可能性があるからだ。

オーストラリアでの試合を終えた後は台湾に戻り2月19日からキューバ代表との壮行試合、24日は神戸に移動する。ほぼ休みなく海外を飛び回り、試合に適した場所で調整を続ける。まだ最終メンバー発表には至っていないものの、投手陣に不安があるのは事実。こうなれば実践経験を他国よりも多く積む必要がある。U23台湾代表もオランダのハーレム大会や日本遠征を通じてU23ワールドカップへの準備を進めてきた。これが台湾のやり方なのだ。

選手選考に頭を悩ませる郭泰源監督。それでもチームを率いる以上は韓国での一次ラウンド、日本での二次ラウンドと突破していかなければならない。ぜひ本番では台湾代表の底力を見せてほしい。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/842736

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